EMA(指数平滑移動平均)とは何か?
EMA(指数平滑移動平均)とは、直近の価格ほど比重が大きくなるよう計算された移動平均平均ことだ。指数平滑移動平均を結んだ「指数平滑移動平均線」を指すこともある。
平均値に与える影響は過去の価格になるほど指数関数的に減るため、EMA(指数平滑移動平均)は単純移動平均(SMA)に比べ、直近の値動きが早く反映される特徴がある。
EMA(指数平滑移動平均)の計算方法
n日間のEMAは、以下のように計算する。
1日目……n日間の終値の平均(単純移動平均と同様)
(C1+C2+C3+・・・+Cn)/n
※C1:当日終値 Cn:(n−1)日目の終値
2日目以降……前日のEMA+平滑化定数(α)×(当日終値−前日のEMA)
※平滑化定数(α)=2/(n+1)
EMA(指数平滑移動平均)の活用方法
EMAを結んだ指数平滑移動平均線は、単純移動平均線(SMA)と同様に、主にトレンド(相場の方向性)や売買のタイミングを判断するために利用される。
短期の指数平滑移動平均線が、長期の指数平滑移動平均線を下から上に交差すれば買いのサインであり、この状態を「ゴールデンクロス」という。逆に、短期線が長期線を上から下に交差すると売りのサインであり、「デッドクロス」と呼ばれる。
指数平滑移動平均線は、単純移動平均線よりも相場の動きを敏感に反映するため、トレンドの転換に早く気づけるというメリットがある。ただし、移動平均のメリットである値動きの平滑化(平均化)の効果は弱まる。したがって、短期的な値動きにおける「ダマシ」には十分注意したい。
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