株式益利回りとは何か?

株式益利回り(カブシキエキリマワリ)
(画像=筆者作成)

株式益利回りは株価の割安・割高を測る指標であり、1株当たりの税引後利益(1株当たり純利益)を株価で割って計算される。

株式益利回り(カブシキエキリマワリ)

株式益利回りは%で示されるため、株価(株式相場)の水準を金利(債券相場)の水準と比較できるのが特徴だ。

株式益利回りはどんな時に役に立つ?

株式益利回りが高いほど、株価は割安と判断される。株式益利回りは株価収益率(PER)の逆数(1/PER)であり、低いほど株価が割安と判断されるPERとは逆の関係にある。

株式益利回りによる銘柄比較の例

同業種である銘柄Aと銘柄Bの株式益利回りとPERをそれぞれ計算すると、以下のようになる。

【銘柄A】
株価1,500円、1株あたり純利益150円
株式益利回り=150円÷1,500円×100=10%
PER=1,500円÷150円=10倍

【銘柄B】
株価800円、1株あたり純利益64円
株式益利回り=64円÷800円×100=8%
PER=800円÷64円=12.5倍

この結果から、株式益利回りが高い(PERが低い)銘柄Aのほうが割安と判断できる。

株式相場全体の割安・割高の判断にも活用される

長期金利(長期国債の利回り)から株式益利回りを差し引いた「イールドスプレッド」や、長期金利を株式益利回りで割った「イールドレシオ」は、株式相場全体の割安・割高の判断にも利用される。

イールドスプレッドが小さいほど、イールドレシオが低いほど、株式相場は割安な水準にあると判断される。イールドレシオはイールドスプレッドと比べて、長期的な視点での判断に適している。

【合わせて読みたい記事】
PER(ピーイーアール):株価収益率
EPS(イーピーエス):1株当たり純利益

MONEY TIMES

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