ストップ高・ストップ安とは何か?

ストップ高(ストップダカ)・ストップ安(ストップヤス)
(画像=筆者作成)

前日の終値に対して値幅制限の上限まで株価が上昇することを「ストップ高」、下限まで株価が下落することを「ストップ安」という。

値幅制限とは、1日の値動きが一定の範囲内に収まるようにするためのルールのことで、値幅制限を超える価格での取引は成立しない。

値幅制限やストップ高・ストップ安は、株価の急激な変動によって投資家が不測の損失を被ったり、市場が混乱したりするリスクを軽減するために設けられている制度だ。

米国市場には、株価に急激な変動が生じた際の混乱を回避するため、一定時間取引が停止される「サーキットブレーカー」や「Limit Up/Limit Down (リミットアップ・リミットダウン)」という制度がある。しかし、値幅制限やストップ高・ストップ安にあたる制度はないため、日本株に比べて米国株は1日の株価変動が大きくなりやすい。

ストップ高・ストップ安の仕組みがあっても要注意

値幅制限やストップ高・ストップ安の仕組みによって、株価の急激な変動はある程度抑えられる。しかし、自身が保有する銘柄のリスク管理は必要であり、ストップ高・ストップ安となった銘柄に投資する際は慎重に判断したい。

1日の株価はストップ安で一旦下げ止まるとしても、買い手がいなければ売買は成立しない。保有する銘柄が連日ストップ安となって、日に日に損失が拡大していくこともある。1銘柄への投資額は許容できる損失の範囲に留めるなど、リスク対策はしっかり講じておきたい。

ストップ高となった銘柄は投資家が注目しており、さらなる値上がりによって利益を得られる可能性もある。しかし、一時的な急騰であれば株価はすぐ下落に転じ、高値掴みになるおそれがある。上昇トレンドの初動なのか、一時的な急騰なのかを見極めたい。その時は株価の変動幅が大きくなっているため、慎重に判断してほしい。

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