各団体が「感染拡大予防ガイドライン」を作成・公表

このように、コロナ禍がスポーツに深刻な影響を与えており、プロ・アマ問わず、大会や試合が中止・延期される例が相次いでいる。一方で、最近はワクチン接種が進んでいることもあり、今後は大会や試合が予定通り行われるケースも増えそうだ。

では、予定通り大会や試合を行う際に、気を付けなければならないことは何だろうか。もしそのことを知りたければ、スポーツ庁がスポーツ関係の新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインをまとめたページを公開しているので、参考にしてほしい。

▼スポーツ関係の新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインについて
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop01/list/detail/jsa_00021.html

このページでは、公益財団法人「日本スポーツ協会」と公益財団法人「日本障がい者スポーツ協会」がまとめた「スポーツイベント再開に向けた感染拡大予防ガイドライン」が公開されているほか、各競技団体が作成したガイドラインも公表されている。

例えば、Jリーグを運営している公益社団法人日本プロサッカーリーグが発表しているガイドラインでは、緊急事態宣言対象区域とまん延防止等重点措置区域において、Jリーグスタジアム基準に定める入場可能数の上限 5,000 人もしくは 50%の少ないほうを適用すると定めている。

▼Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン
https://www.jleague.jp/img/pdf/2021_0621_02.pdf

ワクチン接種でコロナ収束の期待感が高まるが…

新型コロナウイルスが収束すれば、自然とスポーツビジネスの収益も回復していくとみられる。ワクチン接種も進みつつあるため、各団体もようやくほっと一息つきつつあるのではないだろうか。

しかし、このような感染症の拡大は今後、また起きる可能性が十分にある。そのときのために、今回のコロナ禍で得た感染症対策などの教訓を忘れないことが重要だ。現在行われているファンイベントのオンライン化だけでなく、他の対応方法も考えておくべきだ。

文・岡本一道(金融・経済ジャーナリスト)

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