2021年7月8日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

本日8日(木)日本時間未明に米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は、「参加者はおおむね、周到な計画という観点から必要な場合にテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)のための態勢を整えることが重要と判断した」として、テーパリング開始に向けた議論を本格化させる考えを示した。一方で、幾人かのメンバーは「経済見通しを巡る不透明感は強まっており、労働市場とインフレの道筋について確固たる結論を導き出すのは時期尚早だ」と主張。テーパリングの開始時期やゼロ金利解除については手掛かりを示さなかった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

早期利上げ観測の後退などを背景に米長期金利が低下しており、ドルの重しとなっている。当面は米長期金利の低迷が米ドル/円の上値を抑える事になりそうだ。一方で、日本政府が緊急事態宣言を発動する方針を固めた事などから日本株は世界の流れに逆行して下落している。こうした中ではリスク回避の円買いは強まりにくく、むしろ円は弱含みやすいと考えられる。本日8日(木)の米ドル/円は110円台前半では底堅い半面、110円台後半では上値が重くなる展開が続きそうだ。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。