2021年7月19日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の対ドルでの主要通貨の騰落は、上昇通貨では上位より、円(+0.03%)、NZドル(+0.01%)と続いた。一方で、下落通貨でも同様に、カナダドル(-1.35%)、豪ドル(-1.23%)、ポンド(-0.95%)、ユーロ(-0.61%)、スイスフラン(-0.61%)と続いた。今年前半、円売りの受け皿となっていた資源国通貨の巻き戻しが続いている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

NZでは、先週16日(金)、CPI(消費者物価指)が上振れ、8月に続き11月の年内2回の利上げがほぼ織り込まれ、買われてよさそうだが、そのパフォーマンスは前週比ではほぼフラットとさえない。新興国も含め、今年の前半から加速するコロナ後の金融緩和の縮小や撤収、通常こうした中央銀行の政策変更は通貨高に直結してよさそうなものだが、実際はそうなっていない。政策変更自体が広く市場に織り込まれ、カナダドルやNZドルの動きを見ての通り、急速に新鮮味を失いつつある。先週末、OPECプラスは閣僚会議で8月からの段階的な減産縮小を決定している。需給緩和から、原油先物価格には調整圧力がかかり易く、引き続き、資源国通貨は対円での戻りは売りだろう。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で109.20~110.70円、豪ドル/円で80.00~82.00円、カナダドル/円で85.80~87.80円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。