2021年10月11日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の対ドルでの主要通貨の騰落は、上昇通貨は上位よりカナダドル(+1.39%)、豪ドル(+0.61%)、ポンド(+0.51%)、スイスフラン(+0.41%)と続いた。一方で、下落通貨でも同様に円(-1.04%)ユーロ(-0.17%)、NZドル(-0.16%)と続く。米国のエネルギー省から石油の戦略備蓄の放出が否定され、原油先物価格が7年ぶりに80ドルの大台乗せ、北半球の冬を前に需給ひっ迫が続く。資源国通貨が対円で買われる構図が続いている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週末の8日(金)に発表された米9月の雇用統計は市場予想を下回ったが、金融緩和からの正常化に影響はなさそうだ。引き続き、金融市場の注目はエネルギー価格の上昇、需給ひっ迫からの物価動向だろう。こうした点から、カナダドルなどの資源国通貨の続伸を見込んでいる。米ドル/カナダドルの日足チャートを眺めると、きれいにヘッドアンドショルダーを形成しており、1.2420カナダドル付近のネックラインを割り込んだ場合、一段安を示唆する。さらに、ここにきて米ドル/円は年初来高値を更新してきた。カナダドル/円は底堅い展開が続くとみる。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で111.50~113.30円、ユーロ/米ドルで1.1500~1.1650ドル、カナダドル/円で89.30~91.30円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。