米時間18日にローンチ予定だったビットコイン(BTC)先物ETF(上場投資信託)は19日にローンチを迎える。18日、発行元となるProSharesが発表した。

ビットコイン先物ETF、19日にローンチへ
(画像=月刊暗号資産)

名称は「ビットコイン・ストラテジーETF」になるという。同ビットコイン先物ETFはシカゴマーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物ベースのETFを運用する。同社が15日に提出した「有効後目論見書」では10月18日にローンチ予定だったが、19日に変更となった。ニューヨーク証券取引所Arcaで上場し、ティッカーシンボルは「BITO」となる。

ProSharesのMichael Sapir CEOは、「多くの投資家がビットコイン連動型のETFの登場を長年にわたって待ち望んできました。BITOは証券会社に口座を持ち、株式やETFの購入には慣れているものの、暗号資産(仮想通貨)取引所に口座を開設したり、ウォレットを作る手間をかけたくない投資家や多くの取引所の規制リスク、セキュリティリスクを懸念する投資家たちに、ビットコインのエクスポージャーを提供します」とコメント。

さらに、「BITOは投資家たちに資産クラスへ便利で流動的なアクセスを提供するETFのレガシーを引き継ぐものです。1993年は初の証券ETF、2002年は初の債権ETF、2004年は初のゴールド(金)のETFが誕生した年として記憶されてます。2020年は初の暗号資産に連動したETFが登場した年として覚えられると思います」と声明を発表した。

同社は今年夏、ビットコイン先物ETFの申請を米SEC(証券取引委員会)に提出。75日間の間にSECが却下しなかったため、15日時点で事実上認可された形となっていた。Bloombergによれば、ValkyrieとInvescoのビットコイン先物ETFも今週中にローンチする可能性があるという。ValkyrieのETFのティッカーシンボルは「BTFD」、InvescoのETFも水曜日にローンチされる可能性がある。

北米で初の暗号資産ETFが2月にカナダのトロント証券取引所に上場した時は、売買代金は1億6500万ドルに上った。パーパス・ビットコインETFには上場以来、10億ドル以上の資産が流入した。

今回のETFは世界の株式マーケットの中心、ニューヨーク証券取引所だ。流動する額は数倍から数十倍になると見られている。現在、ETFのローンチに合わせ、過熱気味だった暗号資産は一時的に調整の意味合いもあり、売りが先行している。しかしながら、取引が開始される22時30分を見越して再び買いが集まる可能性も高い。(提供:月刊暗号資産