2021年11月5日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日4日(木)の英中銀は、市場予想に反し政策金利を0.1%で据え置いたことで、英国債が急騰し、それが米市場に波及。(ベイリー総裁がこれまで言ってきたことからは全く違う結果にBOEは終わった。歴代のBOE総裁はうそつきというか、したたかというか・・・unreliable boy friendが続いている。) 米国債相場は大幅に上昇。米5年債利回りは一時10bp急低下し、10年債利回りも同程度下げし現在は1.53%へ低下。米金利低下で、米ドル/円も一時113.51円へ低下。オーストラリアの10年債利回りも1.79%へ低下し、豪ドル/円もNZドル/円も低下。豪ドル/NZドルは節目の1.0400NZドルでサポートされ現在は1.0420NZドルで推移。 米国債が上昇したことで、米株市場ではS&P500種やナスダック総合が続伸し、最高値を更新。ナスダック100指数は今年最長の9連騰となっている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
RBA以降、上値が重くなってきたクロス円だが、昨日4日(木)のBOEの結果を受け、クロス円全般的に調整局面入り。米株は堅調だが、クロス円は急落。つまりリスクオンなのに、クロス円が下落というリスクをあげられない難しい相場ともいえる。2ヶ月弱で調整なく835pips急騰してきた豪ドル/円も調整局面に。クロス円を牽引してきた豪ドル/円が調整局面入りしたことで、いったん様子見。オプションの影響もあり、113.50~114.50円の狭いレンジに落ち込んでいる米ドル/円は引き続き押し目買い継続。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。