有名投資家たぱぞう氏はどのような太陽光投資を行なっているのか
(画像=PIXTA、ZUU online)

「固定価格買取制度(FIT)」(*)が2012年から始まったことを受けて、個人投資家の間で、ここ10年ほどでニーズが拡大してきたのが太陽光投資だ。世界的に金利(利回り)は低下傾向にあるが、そのようななかにおいても10%近い利回りを期待でき、さらにローンも活用できる太陽光発電は、個人投資家にとって有益な投資先の1つといえるだろう。

*「固定価格買取制度(FIT)」:再生可能エネルギーで発電した電気を電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度

しかし、「太陽光投資は他の投資に比べて、相対的に情報量や信頼できる情報源が少ない」と感じている人もいるだろう。そこで参考になるのが、すでに投資を行なっている人の実体験だ。それが著名投資家のたぱぞう氏のそれであれば、なおさら貴重だろう。第2回では、たぱぞう氏に太陽光投資の投資実績やメリットについて聞いていく。

たぱぞう(TAPAZOU)
月間100万超のPVを誇る投資ブログ「たぱぞうの米国株投資」やYouTube「たぱぞう投資大学」を運営。2000年から日本株投資を始める。2010年から米国株投資にシフト、その後、順調に資産を拡大する。2016年~2017年にかけて資産は1億円を突破した。不動産や太陽光発電への投資を含め、現在の投資総額は6億円を超える。基本的な資産運用術をブログで公開するほか、投資顧問会社のアドバイザーや米国株セミナーなど多方面で活躍中。著書に「図解でよくわかる米国株投資」(きずな出版)ほか。

太陽光投資を5基保有 投資総額は1億円強

―― 太陽光投資を含め、現在の資産規模や投資実績について教えてください。

金融資産は約3億円です。不動産投資物件を2棟保有していまして、それぞれ7,000万円と1億1,500万円の物件です。太陽光投資については、5基の太陽光発電設備を保有し、投資総額は1億円ちょっと。投資総額はだいたい6億円です。

―― 太陽光投資の物件はどのようなものなのでしょうか?

2000万円ちょっとの物件を5つ保有しています。年間の合計売電金額は約1,100万円なので、表面利回りで10%強ですね。いわゆる「野立て」でして、比較的よくあるサイズの物件だと思います。特別なものではありません。業者さんによってパッケージ化された物件を買いました。

―― 太陽光投資を始めたきっかけについて教えてください。

「退職(セミリタイア)を見据えて分散投資しておきたい」という目的で2017年に太陽光投資を始めました。それまでは株式しか保有していなかったのですが、株式はボラティリティが大きいので、株式以外で比較的安定したアセットを持ちたいと思っていました。

債券投資も検討したのですが、当時から先進国を中心に債券の利回りは厳しく(低く)、北米でもかろうじて1〜2%程度という状況でした。今後、急激にその状況が変わるとは考えられなかったので、債券投資で安定的に十分な利回りを出していくことは諦めました。不動産投資も検討したのですが、物件が品薄状態で、またその方面での人脈がなかったこともあり、あまり良い物件に巡り会うことができませんでした。

そこで目をつけたのが太陽光投資です。不動産投資に比べて、太陽光投資の方が物件の良し悪しを見極めやすいこともあり、法人を設立して、投資を開始しました。したがって、「どうしても太陽光投資が良かった」というわけではなく、退職を見据えて比較的安定したアセットを探した結果、太陽光投資に辿り着いたという順番ですね。

安定収入とレバレッジが大きな魅力

―― たぱぞうさんが考える「太陽光投資のメリット」について教えてください。

大きなメリットは2つあります。