2021年11月16日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

イメージとしては、米ドル/円の112円台で鉄板が見えたという感じだ。非常に底堅い112.70円付近では、機関投資家なのか買いが引かず、マーケット全体で売りで攻めたものの全く動かずで、結果ショートが溜まって現状まで持ち上げられた形だ。ただ114円台もレベル感で見るとどうしてもショートになってしまうので、イメージとしては買いづらい。ここから114.50~114.60円を抜けていけば115円台の目がありそうだ。チャートの形からしても下値が非常に堅い。米長期金利も1.6%付近まで上昇していることや、31年ぶりの米消費者物価指数の好結果などを考えても、インフレ的なものが徐々に出始めているようだ。そういったことを考えても金利は下がりそうにない。テーパリングはもうスタートしたが来年の夏に向けて着々と進んでいくだろう。現状の日米の景況感の差を考えても米国のほうが良好。さらに利上げに舵を切っている分もあり、米ドル/円は下がりきらないのではないだろうか。また日本の機関投資家としては金利差が1.6%もあれば、やはり外債投資に乗り出したいところ。そのため、余計に米ドル/円が下がったところは買いたいという意欲が強いのではないだろうか。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは112.80~115.50円。現在、ユーロ/米ドルが完全に下を向いてしまっているが、この動きがあるとドル買いが強まるため、同時に米ドル/円も上を狙うと想定している。よって米ドル/円は115円台には乗っていくだろう。トレード戦略的には、本来は112円台で買いたかったのだがもうそこまで下がることはなさそうなので、113円ミドル以下を引き付けて買い、その後115円を突破したとしても115.50円手前ではロングはしっかり利食いたいと思っている。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。