2021年11月19日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日18日(木)の米国株式市場はハイテク株を中心に買われる展開で、S&Pとナスダックが反発。Appleは電気自動車の開発を加速しており、完全自律運転機能をあらためて開発プロジェクトの中心に据えていると、関係者が明らかにしたようだ。ブルームバーグによれば、過去数年、ハンドル操作と加速に焦点を当てた限定的な自動運転機能を持つモデルの開発と、ドライバーを一切必要としない完全自律運転モデルの開発という2つのアプローチを同時に模索していたが、ソフトウエア担当幹部ケビン・リンチ氏のもと、エンジニアは現在、後者のアプローチに重点を置いているとしている。いよいよ完全自律運転モデルがAppleから出るのも時間の問題のようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は対ユーロ、対豪ドルでドル高が進行。しかし、米ドル/円でのドル高は伸び悩み。米ドル/円でのドル高が伸びないのは、115.00円で観測されているバリアオプション。今週16日(火)と17日(水)に米系短期筋がまとまったドル買いをしかけ115.00円突破を何度となくトライした。ただ、結果は114.97円とわずか3pip届かず、米ドル/円はあっさり反落。昨日18日(木)の東京市場では、米短期筋の米ドル/円の投げもあり、一時114.00円を割り込んでいる。一方実際にバリアオプションが115.00円ブレイクをせき止めていると想定するならば、押し目はあまり深くないことになる。115.00円手前でドル売りを持ち込んだオプションプレイヤーがドルを買い戻す公算が高いためだ。ただ、あまり115.00円突破に時間がかかるようだと、チャートの形状が悪化するため、米ドル/円に関しては115.00円のバリアを崩せるかどうかがポイント。一方、ユーロ/米ドルは、1.1500ドルにまとまったオプションが観測されていることもあり、上値は限定的。ユーロ/米ドルの戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。