オンライン融資の検討も

近年は、融資の申し込みから実行までの手続きすべてをオンラインで完結できるオンライン融資も出てきている。オンライン融資は、通常の融資と比較して膨大な資料の準備や面談の必要がなく、会計データなどをもとに人工知能(AI)が与信モデルを使って審査を行う。審査や実行までの期間が短いのが特徴だ。無担保のものも多いなどのメリットもあるため、資金調達の選択肢として検討したい。

主なオンライン融資(銀行、企業)を紹介

オンライン融資は、民間金融機関や会計ソフト会社などが提供している。ここでは、4社の商品を紹介しておこう。具体的なサービス内容は、それぞれの公式サイトで確認して欲しい。

  • みずほスマートビジネスローン(みずほ銀行)
  • BizSTATION(三菱UFJ銀行)
  • オンライン融資サービス(オリックス株式会社)
  • 資金繰り改善ナビ(freee finance lab /フリーファイナンスラボ)

自社の事情に合った融資先を選ぼう

事業資金の貸付制度である融資は、創業資金や運転資金、設備投資資金など種類はさまざまだ。融資を提供する機関には、国や自治体、公的機関、銀行、ノンバンクなどがあり担保や保証(人)の必要有無や融資の条件、金額、審査の難易度などが異なる。今回、代表的な融資の種類をいくつか紹介したが、融資の利用を検討する際は自社の事情に合致した融資を選ぶことが重要だ。

また書類の準備などで信用度を損ねないよう細心の注意を払うようにして欲しい。

續 恵美子
著:續 恵美子
ファイナンシャルプランナー(CFP®)。生命保険会社で15年働いた後、FPとしての独立を夢みて退職。その矢先に縁あり南フランスに住むことに。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。こうした経験をもとに、生きるうえで大切な夢とお金について伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などを行う。
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