2022年1月4日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日3日(月)、多くのヘッジファンド勢が米国債のショートを選択した。その結果、米金利は2年~30年にかけて、全ての年月において大きく上昇。これまで米国の実体経済やその成長ぶり、インフレの現状などを考えると、あまりにも低い金利だったため、それが市場関係者の難問だった。しかし年が明けてヘッジファンドなどのトレーダーが一斉にトレードをスタートするタイミングとなった(最近は多くのヘッジファンドにおいて、収益カウントのスタートが1月でクローズが12月となっている)。そのため、昨年の年間収益の結果が既に目標に届いているトレーダーなどの取引が後半になると止まってしまう。よって、年の後半では米金利が低めのまま上がらなかったと考えられなくもない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今年、2022年は米金利上昇であれば為替の世界においては米ドル/円が上昇するとみるのが自然かと思う。これまで米金利が上昇しないことが不思議だったが、そこが素直に反応するようになったので、やりやすくなってきた感じがある。米ドル/円は115.52円付近が昨年の高値で115.50~115.60円付近が強いレジスタンスだが、そこを抜けてくると(公開時正午過ぎには115.68円付近まで上昇)118円方向へ行くのではないかと思っている。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。