本記事は、三崎優太の著書『時を稼ぐ男 新時代の時間とお金の法則』(KADOKAWA)の中から一部を抜粋・編集しています

時を稼ぐ男 新時代の時間とお金の法則7
(画像=PIXTA)

リスクの少ないアフィリエイト

本記事では、これから起業してビジネスを始めようという方たちに向けて私なりのアドバイスをしてみたいと思います。

まず、起業の成功率を高めたいのであれば、すぐに会社を設立するような大掛かりなことをするのではなく、ゼロに等しいくらいの初期投資で始められるようなビジネスを考えてください。

私がおすすめするのは、やはりアフィリエイトです。

アフィリエイトというのは、自分で作ったサイトにアフィリエイト・サービス・プロバイダ(ASP)から提供してもらった広告を掲載し、そこを入り口にして商品やサービスを購入してもらい、成功報酬を受け取るネット広告のことをいいます。

このアフィリエイトは、サイトを設置するためのドメイン代とレンタルサーバー代さえ払えば、誰でもチャレンジできるので、本格的にビジネスを始める前の地ならしの場として最良です。

ドメインは1000円ほどから買えるものがありますし、サーバーも数千円程度で借りられます。つまり、5000円の初期投資のみで始められるのです。

高校生で月商400万円をあげた秘訣

すでに触れたとおり、私自身も最初はアフィリエイトからスタートさせています。パチンコで手に入れた資金でパソコンを購入すると、大好きだったオンラインゲームの『龍が如く』の攻略サイトを最初に作ったのです。

このサイトに広告をたくさん掲載し、閲覧者にここから商品やサービスを買ってもらい、成功報酬を得ていました。

攻略サイトを作るといっても、私自身が攻略法を編み出して、それをサイト上に掲載していくわけではありません。当時は無料掲示板が流行っており、そこに掲載された攻略法を集めて編集し、自分が運営する攻略サイトに載せていただけです。

私のサイトには、基本的にゲーム好きの人たちが集まってきていたので、ゲームに関する広告をメインに入れていました。

コツコツと続けていくうちに、アフィリエイトの仕組みがよくわかるようになり、次のステップとしてアドアフィリエイトという別のタイプのアフィリエイト・サイトも運営するようになっていきます。気が付くと、私は高校生でありながら、月に400万円も稼ぐようになっていたのです。

こうして資金を貯めていき、高校卒業後に自分の会社を立ち上げました。起業してからもアフィリエイト事業は伸び続け、いいときには月3000万円ほど稼げるようになっていました。これらはすべて、パソコン代12万円、ドメイン代1000円、レンタルサーバー代3000円という初期投資から始まりました。

失敗しても、その経験は絶対に無駄にはならない

初期投資として大金が必要な場合、どんなにいいビジネスのアイデアがあったとしても、すぐにそれにのめり込むのは得策ではありません。仮に借金をして初期投資を確保できたとしても、うまくいかなかったときには大変な思いをすることになります。場合によっては、精神的に再起できなくなってしまう可能性もあるでしょう。

そこまでの大勝負に出る前に、パソコンと5000円足らずの初期投資で始められるアフィリエイトに挑戦し、地道に自己資金を貯めていったほうが確実です。

アフィリエイトであれば、仮に失敗しても大きな痛手は負いません。また、失敗したとしても、その経験は自分の財産になります。

アフィリエイトで得られるもうひとつのメリットとは

そもそもアフィリエイトには、お金を稼げるというメリットのほかに、ネット広告について学べるというもうひとつのメリットが付いてきます。

アフィリエイトに詳しくなっておけば、将来起業したときに、商品やサービスなどの宣伝広告を自社でできたり、代理店に任せるにしてもより効果的なやり方ができるはずです。

今の時代、何らかのサービスや商品を売ろうと思ったら、ネット広告の力は圧倒的な武器となり得ます。したがって、仮にアフィリエイトで失敗したとしても、それまでに費やした時間は決して無駄にはなりません。アフィリエイトを通じて得られた知識はいつか必ず役に立ちます。

皆さんがビジネスをスタートさせたとき、おそらく広告代理店に宣伝広告をお願いするケースが出てくるでしょう。このときに広告について何も知らないと、広告代理店に大半をお任せすることになってしまいます。

広告代理店に任せてみて、十分な結果が出ているのであれば、まずは合格です。しかし、必ずしも成果が出るとは限りません。そうなると、広告代理店から広告料を自動的に“搾取”され続け、宣伝コストは膨らむばかりです。

一方、広告の仕組みがわかっていれば、広告代理店と対等に話すことが可能になりより効果的な方法を要求できます。

私の場合、最初にアフィリエイトで成功したおかげで、「すっきりフルーツ青汁」を売り出すときには宣伝広告を外注に出さずに、自社ですべてを賄いました。これができたのは、高校時代から熱心に続けてきたアフィリエイトの知識が蓄積されていたからでした。

それまでの私のビジネスは、自分のアフィリエイト・サイトを通じて他社の商品やサービスを売ることでした。そして今度は、他社の商品を自社の青汁に置き換えて自分たちで売り出したというわけです。そのおかげで、売上代金だけでなく成功報酬も受け取れるというダブルインカムに恵まれ、かなり儲けることができました。

新商品を開発したばかりで資金力が低下していた時期に宣伝広告費を大幅に節約できたのですから、非常に心強かったのを覚えています。

時を稼ぐ男 新時代の時間とお金の法則
三崎優太(みさき・ゆうた)
1989年生まれ。北海道出身。実業家、起業家。高校を二度退学後、パソコン1台で起業し、18歳で株式会社メディアハーツ(現・ファビウス株式会社)を設立。2017年に「すっきりフルーツ青汁」が累計1億3000万個の大ヒット商品となり、年商130億円を達成。「青汁王子」の異名で注目を浴びる。2019年に開始した「青汁劇場」はフォロワー130万人を集め、大きな話題を呼んだ。SNSのフォロワー数は、YouTube登録者数45万人、インスタグラムのフォロワー55万人、ツイッターのフォロワー130万人で累計230万人に支持されている。現在は投資家として10社以上に出資を行い、年間総額300億円の売上を誇る。著書に『過去は変えられる』(扶桑社)がある。

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