本記事は、三崎優太の著書『時を稼ぐ男 新時代の時間とお金の法則』(KADOKAWA)の中から一部を抜粋・編集しています

時を稼ぐ男 新時代の時間とお金の法則9
(画像=PIXTA)

「目先の利益を追うな。最後に勝つことが大事」

私はこれまで、目先のお金を追いかけすぎるあまり失敗してしまう人たちを何度も見てきました。成功したいのであれば、まずは目先のお金を追わないように心がけることです。

「仕事」という枠組みの中では、相手に対して何かをした見返りとして、「対価を得るのが当たり前」という感覚が生まれてくるのは十分に理解できます。

しかし、ここで必要以上に焦ってしまうと、結果的に“大魚を逸する”ことになりかねません。

実際、取引先の中には、対価を請求すべきかどうかの判断がつきにくいような仕事を頼んでくるところもあるでしょう。しかし、そうした些細な仕事に対して、いちいち細かい請求をしていると、相手からは「ずいぶんせせこましいな」という印象を持たれ、あまりよく思われません。ここはじっと我慢をして、小さな仕事であればあえて無償で労力を提供し、恩を売るくらいの気持ちで堂々と構えていてください。

普段から関係を密にしておけば、いつか大きな仕事を依頼されるチャンスは必ず訪れます。そのタイミングがやってきたときに、シビアな金銭交渉をするのが正しいやり方です。

それまでに何度も融通を利かせていれば、大胆な要求であっても相手は簡単には断れないでしょう。こうした節目の際に「いつも無理なお願いを聞いてあげているじゃないですか」という態度を正々堂々と見せればいいのです。

お金に対する嗅覚がないと、こうした戦略はなかなか取れません。事実、目先の小さなお金にばかり気を取られてしまう人が多いのです。

私がこの手のタイプの人と仕事をするときには、細かい仕事に関しても、その都度、ポンポンとお金を支払うようにしています。その代わり、大きな仕事を頼む際には「いつもお支払いしていますよね」という強気の態度でシビアな交渉をするのです。

ビジネスといえども、所詮は人の行いに過ぎません。

「いつも、よくやってくれているよな」

こう思ってもらえれば、自分にとって有利な条件を引き出しやすくなるでしょう。

ビジネスで成功するコツのひとつは、普段から相手のことを考えて働き、いざというときに相手に「イエス」と言ってもらえる環境を整えることなのです。

これからのビジネスの狙い目とは

私が今、注目しているビジネススタイルにP2C(Person to Consumer)があります。直販という意味では、これまではD2Cがもてはやされていましたが、おそらくこれからはP2Cの時代がやってくるでしょう。

D2CとP2Cとの大きな違いは、売り手が企業なのか、個人なのかという点です。企業が売り手のD2Cに対し、P2Cの売り手は個人となります。

これまでは、YouTubeやインスタグラムなどで活躍するインフルエンサーに企業が案件を依頼し、商品やサービスを売るというD2Cのスタイルが主流でした。

しかしこれからは、インフルエンサー自身が自分の商品やサービスを直接売るのが主流になっていくはずです。実際、すでにその流れは定着しつつあり、朝倉未来さんやヒカルさんといったインフルエンサーが自分のアパレルを立ち上げて、オリジナル商品を売り始めています。

これまでの物販ビジネスでは、何かを売ろうと思うと、企業は膨大な広告費を覚悟しなくてはなりませんでした。ところがP2Cの場合、広告費がかからないので高い利益率を得られます。

広告費を一切かけずに、自分たちの発信力や影響力だけに頼ってビジネスができるのですから、これは実に画期的なことだと言っていいでしょう。これにより、起業のハードルはかなり下がりました。

ただし、いくらハードルが下がったと言っても、P2Cを実際に行っているインフルエンサーたちには、まだまだビジネスについて死角が多いようです。

例えば、独自ブランドを立ち上げて商品を売るには、ビジネスモデルを構築し、組織を作る必要があります。この点を疎(おろそ)かにすると、長期的に成果を上げるのは難しいでしょう。

現時点では、インフルエンサーと、実務作業ができる組織がタッグを組んでビジネスを展開していくのが理想だと思います。

従来のメディアの世界では、スポンサーである企業の力が強く、そこの広告に出ているタレントなどはスポンサーの顔色を窺っているという構図がありました。

ところがこれからはこの構図にとらわれる必要がなくなります。インフルエンサー自身が広告塔となり、商品やサービスを売ることが可能になるので、極端な話をすればスポンサーがいらなくなるのです。

このビジネススタイルは、今後、革命的な力を発揮し、世界中を席巻していくでしょう。実際に海外では、著名人が自分のブランド商品を売り、莫大な富を築き始めています。それほどのインパクトを秘めているのです。

これまでは、大半の人たちが「人気者になりたい」「自分のステイタスを上げたい」という動機からSNSによる発信力を高めることに力を入れてきました。

しかし、これからは「発信力」の意味合いや価値が180度変わります。

今後「発信力」は大きな資産になるでしょう。高い発信力があれば、誰でも起業できるようになるのです。

SNSの双方向性により、インフルエンサーと直接やり取りできるようになった今、ファンに対する広告効果は格段に高まっています。そういう要素も含め、インフルエンサーによるP2Cには明るい展望しか見えてきません。新たな可能性が万人に開かれる時代がやってきたのです。

あなたもぜひ、インフルエンサーの1人となり、自分に合ったビジネスを始めてみてください。

このチャンスを多くの人が活かせるように願っています。

時を稼ぐ男 新時代の時間とお金の法則
三崎優太(みさき・ゆうた)
1989年生まれ。北海道出身。実業家、起業家。高校を二度退学後、パソコン1台で起業し、18歳で株式会社メディアハーツ(現・ファビウス株式会社)を設立。2017年に「すっきりフルーツ青汁」が累計1億3000万個の大ヒット商品となり、年商130億円を達成。「青汁王子」の異名で注目を浴びる。2019年に開始した「青汁劇場」はフォロワー130万人を集め、大きな話題を呼んだ。SNSのフォロワー数は、YouTube登録者数45万人、インスタグラムのフォロワー55万人、ツイッターのフォロワー130万人で累計230万人に支持されている。現在は投資家として10社以上に出資を行い、年間総額300億円の売上を誇る。著書に『過去は変えられる』(扶桑社)がある。

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