再開発概要
品川の再開発概要は、以下の通りです。総事業費5000億円以上をかけて官民一体で「新たな東京の顔」となる国際的なビジネス拠点に育てる、再開発される地区で働く人の数は、六本木ヒルズの3倍以上の10万人規模になる見通しとされています。
○ 品川駅再編整備、品川駅西口駅前広場の再整備及び北口広場の整備、新駅の設置
品川駅から北に約1キロメートル離れた新駅開設地の周辺には、JR東日本がマンションやオフィス・商業施設の入る高層ビル8棟を建設する計画。海外からの企業進出などをにらみ、多言語に対応した保育所や医療機関、インターナショナルスクールを誘致するとしています。
○ 京浜急行品川駅の地平化
現在、京急線のホームは品川駅の2階に位置しているが、JRの在来線や新幹線のホームまで遠く、段差もあり、乗り換えに不便です。JR東日本の線路を再編(全体的に東寄りに移動)することで、現在山手線が走る付近のスペースが空くのですが、そこに2ホーム4線の京急線ホームが誕生する計画になっています。
○ 環状4号線等の整備
環状4号線は、東京都の「区部における都市計画道路の整備方針(第三次事業化計画)」において優先整備路線に位置付けられており、東西連絡道路とともに品川駅北周辺地区の地区交通処理を担う道路として整備を図ることで、広域的な道路交通の改善が期待されています。
○ 優先整備地区4地区における開発 など
JRの車両基地跡地の「品川駅北周辺地区」とホテルなどが集積する「品川駅西口地区」は、国際ビジネス機能やコンベンション機能を充実させます。「品川駅街区地区」は、世界や日本各地からの来訪者に分かりやすい交通結節点としての機能を高めます。品川駅北周辺地区と一体で土地区画整理事業などを実施して、品川駅を再編します。「芝浦水再生センター地区」は、都の下水処理施設の再編に合わせて開発し、例えば、地下に雨水貯留池をつくるのに合わせて、貯留池の上部にオフィスや商業施設で構成する複合ビルを建設します。
今後の地価等の動向予測
2013年9月に国土交通省が発表した「平成25年都道府県地価調査」において、かつて東海道の品川宿があった北品川などの住宅街エリアが、都内で第1位の地価上昇率の住宅地となりました。今後の地価等について展望すると、五輪開催に向けて再開発やインフラ整備が進んで東京のポテンシャルは一段と高まるが、その中でも、開発計画があり、10万人規模のオフィス人口を抱えることになる品川が最も発展し、地価が上昇すると予想されます。
まとめ
東京都により、「(仮称)品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014(案)」が作成され、品川再開発計画のロードマップに従い、品川が国内外の企業が集結する東京で最大規模のビジネス拠点として今後発展していくことが期待されます。五輪開催に向けて再開発やインフラ整備が進んで東京の地価上昇のポテンシャルは高いのですが、特段、品川の地価上昇の期待は高いと言えます。