CFOへのキャリアパス

CFOは、具体的に会社においてどのような活躍をして、どういったキャリアパスを描いた結果としてなれるのだろうか。さまざまな企業のCFOの経歴を確認すると、下記のような経験を積んでいるケースが多いようである。

財務や経営管理の担当者

CFOには、自社や他社において、経理や財務、経営管理、経営企画などの経験者が多い。また、執行役員制度を導入している会社では、執行役員を経て取締役CFOになるケースも見られる。

金融機関や証券会社、監査法人に勤務

金融機関や証券会社への勤務や、公認会計士として監査法人への勤務を経て、転職先の企業の取締役CFOに就任したりするケースもある。このようなキャリアパスを持つCFOがいれば、融資やIPOなどの会社を大きくするために欠かせないノウハウを外部から獲得できるメリットがある。

CFOの業務に関係する5つの資格や検定

CFOには、財務に関する専門な知識が必要だ。ここでは、CFOの業務に関連する資格や検定を5つ紹介する。

1.CFO資格試験

日本CFO協会による、CFOとしての知識と資質を身につけていることを認定するための資格試験である。CFO資格は難易度やジャンルに応じて下記の4つに分かれる。

・MBAコース ジェネラルCFO
MBAのファイナンスコースのコア知識を持っていることを証明する資格だ。

・国際コース グローバルCFO
グローバル企業の企業財務に必要な知識を幅広く身につけていることを証明する資格である。

・上級コース プロフェッショナルCFO
企業財務のさまざまな課題を解決できる専門知識を身につけていることを証明する資格だ。

・基本コース スタンダードCFO
経済産業省「経理・財務サービス・スキルスタンダード」に完全準拠した資格である。

(参考)日本CFO協会HP:CFO資格認定

2.FASS検定

日本CFO協会が、経済産業省の委託事業として開発した検定試験である。

試験は、資産分野、決算分野、税務分野、資金分野の4つから構成され、年2回受検できる。財務管理、決算や申告書作成など、経理や財務に関する実務の習熟度を測る。評価はA~Eの5段階に分けられ、最も高いA評価は「業務全体を正確に把握し、自信を持って遂行できる」と評される。

(参考)FASS 経済産業省 経理・財務人材育成事業 公式サイト

3.日商簿記検定

日本商工会議所が実施する、業界を問わず知名度の高い検定だ。年に3回(1級は年2回)実施されている。1級は、商業簿記と工業簿記、原価計算からの出題となり、合格率は高くない。レベルは大学の会計学の知識程度だ。

(参考)日本商工会議所HP:簿記

4.MBA (Master of Business Administration)

MBAとは、大学院(ビジネススクール)が授与する経営学の学位であり、資格や検定とは異なる。日本の大学院ではMBAと名の付く学位はなく、修士課程での学位は「修士(経営学)」、専門職学位課程での学位は一般的に「経営管理修士(専門職)」だ。

なお、修士課程と専門職学位課程の一般的な違いは、文部科学省の「専門職大学院制度の概要」で説明されている。

(参考)文部科学省HP:専門職大学院

5.公認会計士

日本の三大国家資格の一つで、財務会計に関する専門資格である。

短答式試験(4科目)と論文試験(5科目)の両方を突破しなければならない。会計分野だけでなく監査論や企業法(会社法や金融商品取引法などの総称)もあり、難関資格として位置づけられている。

CFOを目指すための試験と考えるとハードだが、公認会計士として監査法人等で活躍したキャリアのある人物が、企業の取締役CFO等として活躍している会社もある。

(参考)金融庁HP:公認会計士試験