株価ボードを見る人たち
(画像=VectorSpace/PIXTA)
日経平均 2万7,232.87円 ▼227.53円
為替 1ドル=115.26円
売買高(東証一部、以下同) 11億8,069万株
売買代金 2兆9,200億8,400万円
値上り銘柄数 541銘柄
値下り銘柄数 1,572銘柄
騰落レシオ(25日) 104.24%

市況概況

大幅高の反動から冴えない展開、ウクライナ懸念から下げ幅を拡大

米国株が冴えない展開になったことや、前日の大幅高の反動から売り先行になった。しかし、寄り付きの売りが一巡したあとは、買い戻しなどがあって底堅かった。

底堅さがみられると売り急ぐ動きはなく、指数は小動きに。買戻しが一巡したものから手仕舞い売りに押され、総じて冴えない展開だったが、一方で売り難さがあり、指数は小動きだった。

昼も買戻しなどから下げ幅を縮小。後場は下げ渋りの始まりだったが「ウクライナ政府軍の砲撃」のニュースが伝わると地政学リスクが取り沙汰されて売り急ぐ場面があった。

その後、新しいニュースはなく下げ渋ったが、買戻しを急ぐことはなく、かといって売り急ぐこともなく指数は小動きだった。

小型銘柄は相変わらず「買われすぎ銘柄」を中心に売られるものが多く、総じて軟調。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数も日経ジャスダック平均も軟調だった。

先物はまとまった売りがでる場面があって指数を下押す要因になったが、断続的な売りにはならず、ちょっとした買戻しで下げ渋りになった。

神経質な相場展開が続いている。何か悪いニュースがあれば「買われすぎ銘柄」を中心に売り急がれて、買えない状況が続いている。割安感が強い銘柄は下げ渋り、逆にちょっとした材料で上がるものもある。総じて底堅さはみられるものの、買い気に乏しい展開は続くだろう。

テクニカル分析

日経平均
25日移動平均線や基準線に上値を押さえられた形だ。ここからは下値を試す展開になりそうだ。

あれやこれやと一言

動けば大きく、ひとつの方向に向きやすい相場が続いている。積極的に買い上がる材料は乏しく、好調な決算への反応は限られるので、業績云々というよりは目先の値動きに連られて右往左往しているのだろう。最後は業績がサポートするのだろうが「買われすぎ銘柄」に関してはまだまだ調整が続くだろう。

ここまで指数が下落、特にマザーズ指数などが大きく売られていると、かなり塩漬けが多くなっているだろう。塩漬け銘柄がどんどん増えているということは、それだけ資金が株式市場から吸い上げられていることになる。

「うまく売り抜けた資金がほかの銘柄で塩漬けになった」ということもあるのだろうし、こうした塩漬けが解消されないことには上がるものも上がらない。そう考えるとまだまだ買われすぎ銘柄の修正安は続くということだ。

「買われすぎ銘柄」が少し安くなっただけで「まだ買われすぎ水準にも関わらず安い」と買い、上がらないから損切り、ということが繰り返されているのだろう。マザーズ銘柄は特にその傾向が強く、業績面から割安な銘柄に注目するといい。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。