日々是相場
(画像=VectorSpace/PIXTA)
日経平均 2万5,221.41円 ▼764.06円
為替 1ドル=114.95円
売買高(東証一部、以下同) 17億5,053万株
売買代金 3兆7,199億5,700万円
値上り銘柄数 225銘柄
値下り銘柄数 1,921銘柄
騰落レシオ(25日) 100.66%

市況概況

ウクライナの戦争激化や制裁強化での原油価格急騰を嫌気して大幅下落

週末の米国株が売られたことで、売り先行となった。週末にウクライナの戦争が激化、ロシア産の原油輸入を禁止するとの報道があって原油価格は急騰、さらに制裁強化への懸念が強まったことで大きな下落になった。

日経平均VI(ボラティリティー・インデックス)が急騰して30%を超えたことや、先物・オプションSQ(特別清算指数)算出への思惑もあって、売り急ぐ動きになったものと思われる。

昼にいったん下げ渋りは見られたが、後場に入っても売りは止まらず、指数は小動きになったものの戻ることはなかった。「ウクライナ問題が落ち着かないことには、さらに売り急ぐ場面がでてくるだろう」ということで、売りが売りを呼ぶような展開になっていた。

小型銘柄も見切り売りがかさんで、大きく下げるものが目立った。東証マザーズ指数を筆頭に二部株指数や日経ジャスダック平均も大幅安となった。

先物は散発的にまとまった売りがでる状況で、買い戻は限られ、指数を押し上げる場面よりも押し下げる場面が圧倒的に多かった。

原油の禁輸措置や無差別攻撃の話題で売り急ぐことになった。実際にロシア産の原油輸入が止まるということになっても、すぐに影響はないだろうが、世界的な経済へのダメージも大きいと思う。

すでに「原油高の影響で景気が悪化する」との見方がでており、ようやくデフレを脱却しそうだった日本が、デフレに逆戻りということになりかねない。当面、冴えない展開が続くということだ。

テクニカル分析

日経平均
再度下値を試すことになった。積極的に買い上がる材料はなく。「とにかく売れるものは売っておこう」というような雰囲気で、さらに下値模索が続くだろう。

あれやこれやと一言

ウクライナ戦争が「経済を巻き込んだ世界大戦」という様相になってきた。戦時体制は「とにかくリスクを回避しよう」と株が売られる。買われ過ぎ銘柄だけでなく、割安銘柄までも大きく売られる状況で、逆にいえば売り一巡となるのかもしれない。

業績面を見ると割安感は強いが、割安だから買えるということではなく、株をとにかく持ちたくないということだろう。しかし、そうした売りが出尽くすとそれ以上に売りはでないだろうし、さらに空売りが積み上がれば買い戻しで戻りを試すことがあるだろう。

引き続き、割安感が強い銘柄に注目していい。ウクライナ戦争がいつ終わるか分からず、ロシアの経済制裁の影響がどこまで日本企業にダメージを与えるかは懸念材料だが、割安感が強い銘柄はそれだけリスクが低いと見ていい。引き続き低PER、低PBR銘柄に注目だ。

さらに、オプションなどを利用してのヘッジも有効と思われ、プット売り、先物売りの戦略やコールの買い下がりなどで対処してもいいだろう。単純なプット買いもいいが、少し遅れた感は強く、ヘッジコストが高いと思う。

当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。