日経平均 | 2万8,149.84円 △39.45円 |
為替 | 1ドル=121.72円 |
売買高(東証一部、以下同) | 11億8,685万株 |
売買代金 | 3兆581億2,700万円 |
値上り銘柄数 | 1,008銘柄 |
値下り銘柄数 | 1,068銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 98.94% |
市況概況
米国株高を受けて買い先行もさすがに上値の重い展開
米国株が堅調になったことから、買い先行となった。しかし、週末ということもあり、寄り付きの買いが一巡すると手仕舞い売りに押された。一時、軟調になる場面があり、冴えない展開だった。
ただ、2万8,000円を下回らないため、前場の引けを意識する時間帯には突如として先物主導で買われる場面があり、上値は重いが堅調な展開へ。
昼の時間帯は手仕舞い売りに押される展開となり、後場は一時、2万8,000円を下回る場面が見られた。
特に理由がない中で買われていたただけに「手仕舞い売りを急ぐ動きになるか」と思ったが、意外に底堅さが見られた。2万8,000円を割り込んで買いが入ったことで、改めて買い戻しを急ぐ展開になって堅調だった。最後まで値持ちがよく、最後は買い戻しも入った。
小型銘柄は冴えないながらも堅調でまちまち。東証マザーズ指数は軟調、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調。
先物はまとまった売り買いが散発的に見られて指数を動かす場面はあったが、断続的な動きにはならず、大きく方向感が見られることはなかった。
「この水準から誰が買うのだろう」と不思議だが、意外に底堅い展開になっている。期末の配当取りの動きが中心と思われるが、意外に買いが入ることに驚いている。
さすがにここからさらに積極的に買い上がることはなく、上値の重さを確認して月末の売りに押されることになるだろう。
テクニカル分析
日経平均
並び赤の後で上値が重い展開になった。下ヒゲが長く「首吊り足」となる可能性はある。週明けに大きく下に放れて始まるようであれば、ここが当面の天井ということになるのだろう。週明けに本日の高値を抜けて始まれば、さらに上値を試すことになるだろう。
あれやこれやと一言
さすがに上値が重い展開になった。この水準で一生懸命買うというのは、どういうことなのか不思議でしょうがない。まだ、商社株に割安感があるものはあるが、あえてここで買うというよりは、いったん売り場探しではないか。
商社株や銀行株のように、いまだ割安になっている銘柄もすでに大きく買われた後で、あえてここで買うという理由はなく、すでに買っていなければいけない。そして、割高銘柄の買い戻しがみられるが、割高であることには変わりがないのだから慌てて買う必要はない。
そうはいっても、買い手がいるという事実があり、買われすぎている銘柄が多いということも事実だ。そして「買われすぎ」に業績が追いついてくるのか、あるいは、さらに「買われすぎ」が強まるような悪化がみられるのか。そこを織り込むことになるだろう。
少なくともこの相場で高値を更新しているような銘柄は買いではなく売り場探しだと思う。買われすぎ銘柄の修正安からの反発は「元の水準までは戻らない」と考えた方がいい。いずれにしても異様な強さであり、呆れ果てたる値がでれば、それが「高下の界(さかい)なりけり」ということだ。
昔々「ニック・リーソン事件」というのがあったのだが、覚えている人は少ないと思う。先物主導でわけもわからず高くなる時はいつも彼のことを思い出す。当時も結構やられてしまった記憶はあるが……。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。