日経平均 | 2万8,110.39円 △70.23円 |
為替 | 1ドル=121.40円 |
売買高(東証一部、以下同) | 12億4,210万株 |
売買代金 | 3兆1,574億7,900万円 |
値上り銘柄数 | 1,097銘柄 |
値下り銘柄数 | 977銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 104.83% |
市況概況
米国株安もあって売り先行も買戻しが続き切り返し
米国株が大幅安となり、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物も大幅下落となったことから売り先行となった。売り気配から始まるものが多く、前日までの大幅高の反動があって大幅安に。寄り付きの売りが一巡した後に切り返したものの、再度、売り直された。
それでも底堅さがみられると先物のまとまった買いが入って指数を押し上げ、下げ幅を縮小して前場の取引を終えた。
昼の時間帯は売られるでもなく、後場になると買い戻しも入って上値を試す動きとなった。散発的に先物のまとまった買いが入り、買い戻しを急ぐ動きがあって、ジリジリと値を戻し、引けを意識する時間帯から買い戻しを急ぐ動きになって日経平均は堅調だった。
指数に影響の大きな銘柄が買い戻しで上げただけではあるものの、売り直されることはなく、堅調な地合いが続いた。
小型銘柄も売り一巡から切り返すものが多く見られた。東証マザーズ指数は一時、大幅安となったが、切り返して大幅高。二部株指数は小幅高、日経ジャスダック平均は堅調だった。
先物はまとまった買いが散発的に見られ、指数を押し上げる要因になった。材料があるというよりは先物買い、現物売りの配当取りの動きが中心だった。
米国株安よりも目先の需給ということで堅調な展開となった。まったく買い材料は見当たらないが「上がるから買う」ということで指数が押し上げられている。買い材料がないだけに割高感が強まり、空売りが増えて、さらに買い戻しで指数が押し上げられるという循環になっている。
買い戻し一巡感があり、ここからは調整となると思うし、いったん下落が始まると一気に調整となるだろう。
テクニカル分析
日経平均
一目均衡表の雲や75日移動平均線にサポートされた形になっている。上放れ並び赤ということでさらに上昇する形ではあるが、一方で「三空飛び上げには売り向かえ」ということになる。明日の寄り付きの高安で方向が決まりそうだ。
あれやこれやと一言
ローソク足の形が「上放れ並び赤」という形となった。大きく上に放れて上昇した翌日に安寄りしながらも切り返して大きな陽線となるという形で、非常に強い足とされている。ただ、「三空飛び上げには売り向かえ」ということで「三空」には変わりなく、依然として売りということになる。
三空と言っても底値圏からの三空であり、下落時の足も加味すると「窓」は一つしか空いておらず、底値からの切り返しが「アイランドリバーサル」という形になっている。いずれにしても底値からの立ち上がりでまだまだ上昇が続くという形ではあるのだが……。
一方で買い材料はどこをどう見渡してもなく、目先的な過熱感を示す指標は皆軒並みこれ以上は上がらないというような指標となっている。ごく単純に期末要因ということではあるのだが、まだはもうなりもうはまだなりということで上値の重さが見られると一気に調整となると思う。
それにしても動き出すと何もなくても大きく動くというのが2021年9月の相場とそっくりであり、2万8,000円かさらに上値かはわからないが調整となる時も一気に大きな下落が続いて、下値を試すことになるのだろう。いずれにしてもファンダメンタルズでは買えないものが多いことは確かである。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。