この記事は2022年5月19日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年5月19日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也 株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。 |
現在の為替相場の傾向や相場観
2022年5月18日(水)の米ドル/円はNY市場で128円台前半へと急落。米国株の下落と米債利回りの低下で128.01円前後まで下値を切り下げた。
物価高と利上げによる景気悪化を巡る懸念からナスダック総合指数が約4.7%下落するなど米国株が大幅安となる中、米10年債利回りは一時2.87%前後まで急低下した。
現在の為替相場の戦略やスタンス
ロシアによるウクライナ侵攻の影響で資源価格が高止まりする中、世界的にコロナ禍からの経済回復シナリオが揺らいでいる。
2022年5月19日(木)も主要国株価の不安定な動きが見込まれる中、米ドル/円は上値の重い展開となりそうだ。129.7~129.8円付近は強い上値抵抗だろう。
一方、リスク回避局面ではドルにも買いが入りやすいことを踏まえると下値余地も限られよう。先週の2022年5月12日(木)に付けた月初来安値の127.51円前後は下値支持になると見ている。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。