この記事は2022年5月30日に「月刊暗号資産」で公開された「前澤友作氏、100億円規模のWeb3.0・メタバース領域投資ファンドを発表 」を一部編集し、転載したものです。


メタバース
(画像=PIXTA)

ZOZOTOWNの創業者であり株式会社スタートトゥデイの代表取締役である前澤友作氏は27日、Web3.0やメタバース領域の企業やプロジェクトを投資対象としたファンド「MZ Web3ファンド」の組成を発表した。

投資総額は100億円で、具体的な投資先対象は「Web3.0関連領域における事業を行う企業や団体」および「VR/AR/xR等の技術を活用したプロダクトやサービスを提供する企業」となる。

投資対象ステージとしては、シードステージからアーリーステージとしており、それぞれ投資金額は数百万〜数億円になるという。投資方法としては株式投資のほか、NFT(非代替性トークン)やトークン投資にも対応していく。

同ファンドの特徴として、審査通過後1週間以内に投資の意思決定および資金提供可能である点や、投資先企業のプロモーションやマーケティング支援、テクノロジーやクリプト領域の専門家による事業立上支援を挙げている。

また、MZ Web3ファンドではWeb3.0やメタバースをはじめとした新興技術が「わからない人」たちを巻き込んでいくことに念頭を置いている。

発表では、「Web3.0とメタバースによって、今までスポットの当たらなかった人や場所に光を当てることができるかもしれない。情報格差や所得格差が拡大する現代社会の歪みを滑らかにすることができるかもしれない。政治・宗教・人種・国境・性別を越えて、あらゆる人がフラットに繋がり合うことができるかもしれない」と説明しており、Web3.0やメタバースによって新たな雇用創出および活動の場を提供できる可能性を指摘した。

前澤氏は昨年8月にもNFT特化ブロックチェーン「パレット(Palette)」を開発するHashPortに4億8,000万円を出資するなど、暗号資産(仮想通貨)およびNFT領域へ関心を寄せていた。

近頃はWeb3.0をはじめ、DAO(自律分散型組織)についても言及するなど、ブロックチェーンを用いた取り組みに積極的な姿勢がうかがえる。(提供:月刊暗号資産