今、大人世代の方々が子どものころに慣れ親しんだおもちゃやゲームが、意外な高値で取引されていることをご存じでしょうか。ファミコン世代の子どもたちが熱中した「スーパーマリオ」の未開封カセットが、なんと約7,300万円もの超高値で落札されたことは耳目を集めましたが、これは氷山の一角にすぎません。

この「スーパーマリオ」の例のように古いモノが高額で取引されるマーケットが形成されており、そのなかには私たち日本人になじみのあるものも多く含まれています。長期間放置したままになっている押し入れや倉庫などに、意外なお宝が眠っているかもしれません。

そこで当記事では、高値で取引されている意外なモノ10選を紹介します。

高値で取引されているモノの共通点

高額資産が倉庫に眠っているかも?高値で取引されている意外なモノ10選
(画像=jbramos/stock.adobe.com)

意外な高値で取引されているモノには、いくつかの共通点があります。最も重視されるのは、希少性です。誰も持っていない、入手困難であるほどマニア心をくすぐるので、それが取引価格に反映します。

かつて人気を博したものの今では誰も見向きもしなくなっているモノ、また未開封など特殊な状態で保管されているモノ、コレクターズアイテムで希少なものも含めて全部が揃っている(コンプリート)ことも高値になりやすいでしょう。

ファミコン本体、ファミコンソフト

冒頭で紹介した「スーパーマリオ」は世界的な大ヒットとなったゲームソフトで、今も新作がリリースされ、テーマパークのアトラクションになるなど人気を維持しています。こうしたメガコンテンツのルーツになるような作品など、古いモノは高値が付いています。

ファミコンのディスク版として当時流行していた「ディスクシステム」も希少性が高く、保存状態がよいものは高値で取引されています。ソフトのなかでは特定のキャンペーンやノベルティなどで配布された非売品の価格が特に高く「ヤマキのめんつゆサマープレゼント」として企画された「影の伝説」には10万円以上の値が付いています。

そのほかのゲーム機、ゲームソフト

家庭用ゲーム機としてファミコン世代の人たちにとっては、「PCエンジン」や「メガドライブ」といったライバル機も懐かしいのではないでしょうか。ファミコンよりも流通量が少ないことからレアな名作ゲームがあるとされ、保存状態のよい本体やレアなゲームには高値が付いています。

遊戯王カード

トレーディングカードといってカードを集める楽しみがあるカードのなかでも人気の高い「遊戯王」は長期間にわたって高い人気を保っているコンテンツの1つです。

最初に発売されたのは数十年前なので、初期のシリーズはかなり古い部類に入ります。初期のシリーズである「ブルーアイズ・ホワイトドラゴン」や「ホーリーナイトドラゴン」などは高いものだと数十万円もの価格になります。

ビックリマンシール

上記の「遊戯王カード」と同様に、子ども向けのコレクターズアイテムとして高い人気を博したのが「ビックリマンシール」です。

「ビックリマンチョコ」というチョコレート菓子にオマケとして1枚ずつ入っているカードなので集めようとするとチョコレートを多く買う必要があり、当時は大量に買ってチョコレートだけを捨てる行為が問題視されるほどのブームでした。

エラー品といって印刷ミスのシールは数十万円以上の価格が付いているため、同シールを集めていた方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

また、「ビックリマンシール」のブームが過熱したゆえに登場したニセモノもあります。コスモスという会社から出ていたニセモノも今となっては希少なので、マニアからは垂涎の的です。

消しゴムシリーズ

子どものころに消しゴムを集めるのに夢中になった方はいるのではないでしょうか。「キン消し」で知られる「キン肉マン消しゴム」のシリーズや「ガンダム消しゴム」「スーパーカー消しゴム」などはいずれもコレクターズアイテムで、1つのシリーズがすべて揃っている場合や、状態がよいものは高値で取引されます。

また、「キン肉マン消しゴム」では募集超人(応募超人)といって読者から募集したアイデアから作られた超人の消しゴムは特に高値が付いています。

レコード盤

今や音楽文化は配信が中心になり、CDすら過去のものになりつつあるご時世です。そのCDの前に音楽文化を支えていたのが、レコード盤です。マニアックなジャンルのレコードや有名人のちょっと変わったレコード、伝説的なロックバンドの幻の作品など、知名度が高い一方で希少なレコードには高値が付きやすくなります。

自宅にたくさんのレコードを持っている人は、一度お手持ちのレコード名で検索してみてください。

古いソフビ人形、フィギュア、超合金

ソフビとはソフト塩化ビニールのことで、ソフビ人形は子ども向けに売られていたポピュラーなおもちゃの一種です。「ウルトラマン」「仮面ライダー」といった当時の男の子が夢中になった特撮モノのソフビ人形を良好な状態で保管している人が少ないため、コレクターズアイテムとなっています。

フィギュアは今も多くのコレクターがいますが、すでに絶版になっているものや希少なものには高値で取引されているモノがあります。

超合金というと最近の人は知らないかもしれませんが、「マジンガーZ」「ガンダム」といったヒーローモノの主人公として登場するロボットなどのおもちゃのことです。古いのに保存状態がよいものや、現存数が少ない超合金には数万円、もしくはそれ以上の値が付きます。

ミニカー

ミニカーは今も現役のおもちゃなので、「トミカ」などのブランドでおもちゃ店に商品が並んでいます。

ミニカーはその時代のクルマ文化を映す鏡のようなもので、現在売られているミニカーはほとんどが現行モデルを模したものです。つまり、古いミニカーのなかには当時の名車を模したものがあり、それらにプレミア価格が付いています。

モーターショーなど特定のイベントだけで販売されたミニカーや初回限定モデルなどは希少性が高く、保存状態がよければ数十万円もの価格が付くことも珍しくありません。

テレホンカード

携帯電話やスマホが普及するにつれて、公衆電話を利用する機会がすっかり少なくなりました。この公衆電話ではテレホンカードが使えるので、携帯電話が普及するまではテレホンカードが多くの人にとって外出時の必須アイテムでした。

当時からアイドルのテレホンカードは人気が高かったこともあり、現在すでに活動していないアイドルや、有名になっているもののアイドル時代があまり知られていない人のお宝カードなどが人気です。

テレホンカードで高値取引されているものは未使用であることが前提になりますので、未使用のテレホンカードをお持ちの方は一度チェックしてみると面白いかもしれません。

希少硬貨

倉庫に眠っているかもしれない意外なお宝の10番目は、希少硬貨です。現在は発行されていないデザインの硬貨や発行量が極端に少ない年の硬貨、さらにエラーコインといって5円玉や50円玉の穴がずれていたり穴がないものは希少性が高いことから高値になります。

身近なものとしては「筆五」と呼ばれる筆字体の五円玉でしょう。昭和24年から33年までに発行されていた「先代」の五円玉で、現存している量が少ないことから数倍以上の値が付くことがあります。

また、近年ではキャッシュレス決済の普及によって使われることが少なくなった1円玉のなかには、「お宝年」があります。平成28年以降、令和になってからの1円玉は極端に発行量が減っているため、今後価値が高くなっていく可能性が高いでしょう。

(提供:Incomepress



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