SDGsのゴールに含まれるジェンダー平等は、社会の形を変えていく概念である。企業の労働環境にも影響するため、どのような状況になっても対応できる体制づくりが求められる。今回はそのヒントとして、ジェンダー平等の意味や世界の現状などを紹介する。
ジェンダー平等とは?
ジェンダー平等とは、社会生活のあらゆる場面において性差別をしない社会である。
現在の社会では、性別によって生き方や働き方を決められてしまうケースが多く存在する。日本でも待遇面で男性が優遇されていたり、女性だからという理由で業務が減ったりする例は珍しくない。
このような性差別をなくし、個人の希望や能力によって人生を選べるような社会がジェンダー平等にあたる。
ジェンダーギャップの意味
ジェンダーギャップとは、性別の違いによって生まれる格差のことである。身体的な差はもちろん、識字率などの教育分野、賃金などの経済分野、平均寿命などの健康分野にもジェンダーギャップは存在する。
スイスの非営利財団である世界経済フォーラムは、男女格差を数値化した「ジェンダーギャップ指数」を2006年から毎年公表している。
ジェンダーフリーの意味
ジェンダーフリーとは、「男性は力仕事をするもの」「女性は家事をするもの」といった性差別をなくすことである。ジェンダー平等とほぼ同じ意味であり、世界各国で推進策や関連プロジェクトが進められている。
関連ワードに「ジェンダーレス」もあるが、これは差別ではなく性別の"区別"をなくすことである。