よくあるお悩み事例

デイトレードで大損してしまった

株のデイトレードに手を出し、数十万円も損してしまいました。損した場合「損益通算」という〝救済措置〞があると聞きましたが、これってどういうこと?

1日で株の買いと売りを終了させ、短期的な利益を追求するデイトレードは難易度が高く、安定的に資産を増やしていきたいなら、避けたほうが無難。数十万円の損というのは高い授業料になってしまいましたが、これに懲りたらもう手出しするのは止めましょう。

さて、金融商品の取引で損をしたときには、損失分を同じ年の利益と相殺すること(損益通算)ができます。デイトレードで50万円損した場合、ほかに株などの金融商品の売却によって確定した利益が100万円あれば、利益から損失を差し引いて、50万円がその年の利益になるのです。

NISA口座でない限り、利益には約20%の税金がかかりますが、損益通算して利益を減らせば、負担する税金を減らせます。損失のほうが利益よりも多く、その年の利益から引き切れない場合は、確定申告を行うことで、3年間損失を繰り越して控除することもできます。

ただし、これは特定口座などの課税口座での取引の話であって、NISA口座で損をした場合には、損益通算できないので注意しましょう。

=18歳からの投資信託の教科書
横山光昭
家計再生コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー
株式会社マイエフピー代表
お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、個別の相談・指導に高い評価を受けている。これまでの家計再生件数は2万1,000件を突破。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。

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