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購入前にしておきたい土地の価格の調べ方

不動産投資やマイホーム購入の際に直面する土地の売買だが、土地の価格は何が適正な価格なのだろうか。土地の評価基準は多様である。よく耳にするのは、一般的な土地取引の指標を目的として算出された、公示地価や基準地価、課税のための評価額として算出された相続税路線価や固定資産税評価額などがある。しかし、これらは実勢の取引価格と違うことが往々にしてある。

それでは、自分が不動産の購入を検討する際に、どのようにして土地の価格を調べればいいのだろうか。それは、購入したい周辺の土地の売買価格や相場を調べることだ。もちろん立地状況や周辺環境により土地の価格は大きく変動するが、ある程度の面積単位での価格判断には役立つ。公示地価や基準地価の状況をあわせて確認することで、現在の土地の騰落状況や取引実態も推測することができるはずだ。


日本の将来の人口動態

そして、現在の土地の価格を調べたら、次は将来の地価動向にも目を向ける必要がある。将来の地価動向はさまざまな要因を基に推測することができる。特に日本においては、近い将来の高齢化と人口の減少が土地の市場に影響を及ぼすと考えられるため、現在の日本の人口動態を確認し、地価へどのような影響を与えるか考察する。

今年の総務省統計局の発表(2014年10日1日発表)や厚生労働省の人口動態(2014年9月11日公表)によると、日本の人口は2010年にピークに達した後、緩やかに減少し始める。今後も緩やかな減少が続き、将来的には1億人を大きく割り込むと予想されている。また、生産年齢人口についても1990年代後半にピークを迎えた後、現在まで減少傾向が続いており、今後も減少が見込まれる。一方、65歳以上の老齢人口は現在も増加し続けていて、今後も一定期間は増加基調をたどると見込まれている。以上から総括すると、今後の日本の人口構成は全体的な人口減少が進み、同時に高齢化も進行すると考えられる。