この記事は2022年12月13日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=sugiworks/stock.adobe.com)

2022年12月13日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週はクリスマス前の最後の重要イベントが続く週となっている。まず本日13日(火)にCPIがあり、明後日15日(木)は日本時間未明にFOMC、夜にはBOEとECBの政策金利発表だ。そしてこれを終えるとクリスマス前でマーケットが閑散になる。

そんな中、こうしたビッグイベント前に誰がポジションをとって指標を迎えるかという話で、ポジションがない人間はここからわざわざポジションをとらないだろうし、持っている人間は手仕舞ってから指標を迎えるだろうし、ポジション解消の動きしかイメージできない。ということは今残っているポジションは何かを考えると米ドル/円に関してはややショート目ではないかと思っている。

昨日12日(月)からそのショートの買い戻しが出ているようだが、138円台をぐいぐい買い上げるような展開は考えづらい。今週様々なイベントも終えて来週になると、流動性は相当減少するだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは134.50~138.00円。予想上値はほぼ近いところまで来ているが、このままでいきたい。

今週は重要イベントが続くので、元気よくトレードするようなタイミングではないとは思うが、やる場合にはポジションを軽くして決め打ちをせずに自分のわかりやすいタイミングで入っていくのがいいだろう。損切も近いところで20~30pips程で考えておいたほうがよさそうだ。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。