「自分が好きなことで」と。

将棋のプロ、ピアニスト、研究者、プログラマー、こうした人々は一日何時間も脳を酷使していますが、脳が疲弊しきって壊れるということはありません。

一方、退屈な授業を受けているとき、やりたくない漢字テストをしているとき、「ああ、脳が疲れた」と感じたことはありませんか。

これは正しくは「脳が疲れた」のではなく、単に「興味がない」だけ。人は好きなことに没頭して脳を使っているとき、むしろ疲れ知らずです。

新しい語学を勉強する・昔やっていたピアノを再開する・興味のなかった歴史の本を読む・プログラミングやITスキルを学ぶ……。

興味があることに挑戦して、脳に負荷をかけてみてください。いくら「脳トレ」でも、まったく興味もないパズルや漢字を覚えようとするのはお勧めしません。それは「脳への負荷」ではなく、「脳への負担」にすぎないからです。

しかし、なによりの大敵は、「もうこんな年だから、記憶力も落ちたよ」というマインドです。

成人の脳でも、新生し続ける神経幹細胞の存在が明らかになっているのです。「年を取ったから学べない」は、事実とは異なる、単なる言い訳にすぎないということです。

もう一つ、声を大にして伝えたい朗報があります。