風間 啓哉(かざま・けいや)
監査法人にて監査業務を経験後、上場会社オーナー及び富裕層向けのサービスを得意とする会計事務所にて、各種税務会計コンサル業務及びM&Aアドバイザリー業務等に従事。その後、事業会社㈱デジタルハーツ(現 ㈱デジタルハーツホールディングス:東証一部)へ参画。主に管理部門のマネジメント及び子会社マネジメントを中心に、ホールディングス化、M&Aなど幅広くグループ規模拡大に関与。同社取締役CFOを経て、会計事務所の本格的立ち上げに至る。公認会計士協会東京会中小企業支援対応委員、東京税理士会世田谷支部幹事、㈱デジタルハーツホールディングス監査役(非常勤)。
キャピタルゲインと聞くと、投資を専門に行っている投資ファンドなどをイメージされるかもしれない。しかし、その本質は意外と我々の生活において身近な事柄である。今回は、キャピタルゲインとは何かを取り上げるとともに、メリットやデメリットなどについて解説を行う。
目次
キャピタルゲインとは?
キャピタルゲイン(capital gain)とは、株式や債券などの保有資産(キャピタル)を売却することによって得られる売却益(ゲイン)のことである。
キャピタルゲインの例
例えば、20万円で購入した株式が100万円になったときに売却したとしよう。売却価額100万と取得価額20万円との差額80万円がキャピタルゲインだ。
不動産投資を行う場合でも同様に、不動産の取得価額と売却したとき価額との差額がキャピタルゲインに該当する。キャピタルゲインは株や不動産だけでなく、貴金属や絵画などの資産売却でも得られる可能性がある。もちろん、売買を行った場合に必ず利益が出るとは限らない。
売却することによって損失が出た場合、キャピタルロスと表現されることがある。
キャピタルゲインと対になる概念
投資では、キャピタルゲインと対になる概念としてインカムゲインが知られている。一般的にインカムゲイン(income gain)とは、資産を保有することで安定的かつ継続的に発生する現金収益をいう。身近な例として、普通預金や株式の配当金などがあげられる。不動産投資を行っている場合、家賃収入がインカムゲインだといえる。キャピタルゲインとあわせて覚えておこう。