地域との協力体制もポイントに!IT化を加速させる工夫
いくら企業側が努力しても、デジタルインフラが整っていない地域ではIT化を進められない。IT化をスムーズに進めるには、ネット環境やパートナー会社、消費者のリテラシーなども必要になるためだ。
では、デジタルインフラが整っていない地方企業は、どのような方向性で施策を進めるべきだろうか。
自治体の相談窓口を活用する
事業所があるエリアによっては、デジタル化相談センターなどの窓口が用意されている。相談窓口の担当者は、その地域ならではのIT化に詳しい可能性があるため、積極的に相談を考えたいところだ。
さらに自治体の相談窓口を活用すると、補助金・助成金の情報を教えてもらえる場合もある。基本的には無料で相談できるため、まずは自治体の公式サイトから専用窓口を探してみよう。
商工会議所やよろず支援拠点に相談する
自治体に専用窓口が見当たらない場合は、商工会議所やよろず支援拠点への相談も考えたい。これらの公的機関も、地方の中小企業をさまざまな角度から支援している。
また、経営に役立つセミナーやイベントを開催している点も、これらの公的機関を頼るメリットだろう。ITリテラシーを高めるイベントもあるので、地域のコミュニティを広げるためにも活用してほしい。
社内のリテラシーに合わせて、現実的な手段でIT化を進めよう
世の中の動向を考えると、将来的にはあらゆる業界でIT化が進むと考えられる。ただし、初期コストや費用対効果などを踏まえると、すべての分野にデジタル技術を導入する必要はない。
環境を整えることが重要だが、まずはできる範囲からIT化を進めることがポイントだ。従業員のリテラシーにも合わせながら、現実的な手段でIT化に取り組もう。
著:片山 雄平
1988年生まれのフリーライター兼編集者。2012年からフリーライターとして活動し、2015年には編集者として株式会社YOSCAに参画。金融やビジネス、資産運用系のジャンルを中心に、5,000本以上の執筆・編集経験を持つ。他にも中小企業への取材や他ライターのディレクション等、様々な形でコンテンツ制作に携わっている。