この記事は2023年3月28日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=zephyr_p/stock.adobe.com)

2023年3月28日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

経営破綻したシリコンバレー銀行(SVB)は、米地銀ファースト・シチズンズに買収されることが決まった。これによりファースト・シチズンズの株価は50%超上昇した。このことからもわかるように、危機があったとはいえ、SVBの株価は極めて割安だったということだ。

ただ、金融不安はそろそろ収束するかと思っている。欧州のほうではクレディスイス株の売り攻めもあったがこれも収まったため、次に狙うターゲットがなくなっている状況だ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ここからは金融規制が厳しくなり、銀行の貸出姿勢も変化してくると思うので、そこからくる信用収縮と景気後退がポイントとなってくる。

米経済も基調としては強いので、米経済の今後の推移は、基調の強さと信用収縮のバランスで決まるだろう。信用収縮の影響からいずれは金利が低下する局面に入ると思うが、いつとは言えない。よって目先はレンジ相場になりそうだ。

金利がものすごく上がることもないが、極端に下がる理由もなくなったので、2年債でいえば3.7~4.2%の間で往復し、そうなってくると米ドル/円は129~133円辺りでの、もみ合い局面に入ったと考えている。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。