東京23区で穴場的に人気のエリアが北区・赤羽です。埼玉県や神奈川県にも直通で行ける鉄道路線があり、首都圏の往来に便利な立地にあります。雑多なイメージがありながら住みやすさも備えている赤羽の魅力を紹介します。

湘南新宿ライン利用で首都圏往来が可能

交通利便性抜群!東京の穴場「赤羽」でのマンション投資に注目
(画像=yu_photo/stock.adobe.com)

JR赤羽駅は湘南新宿ラインの停車駅として知られています。湘南新宿ラインは、栃木県・宇都宮と神奈川県・小田原を結んで埼玉〜東京〜神奈川の首都圏を縦断する路線です。途中駅には大宮、浦和、赤羽、池袋、新宿、渋谷、恵比寿、武蔵小杉、横浜、大船、鎌倉、茅ケ崎といった首都圏の人気駅が並んでいます。

赤羽に住んでいれば湘南新宿ラインを使って、埼玉、東京、神奈川の首都圏を往来することができます。首都圏の繁華街で買い物や映画・観劇などを楽しめる他、栃木、埼玉、神奈川の行楽地にも直通で行けるため、レジャーの利用には事欠きません。

また、赤羽駅は新幹線の利用にも便利です。上野東京ラインの停車駅でもありますので、新幹線が停車する東京駅や大宮駅にも直通で行くことができます。

赤羽に住むメリット

赤羽に住む一番のメリットは先に紹介した交通利便性の高さですが、それ以外にも以下のようなメリットがあります。

買い物スポットが豊富

1つは買い物するスポットが豊富にあることです。赤羽西口駅前にはイトーヨーカドー、ビビオ、アピレなどの商業施設が並び、東口にはLaLaガーデン、赤羽一番街商店街という2つの商店街があり、大小さまざまな店舗が並んでいます。

赤羽周辺は物価が安い

LIFULL HOME’Sが調査した「生活費が抑えられそうな街ランキング」で赤羽が3位にランクインしています。やはり赤羽は物価が安いというイメージがあるようです。

また、赤羽の隣に位置する十条は、SUUMOが調査した「物価が安いと感じる街ランキング2020」で1位に選ばれています。十条銀座商店街は知っている人も多いでしょう。さらに東十条も3位にランクインしていますので、赤羽から少し足を延ばせば安い商品をまとめ買いすることもできます。

子育て支援策が充実している

北区の子育て支援策が充実していることも赤羽に住むメリットの1つといえます。なかでも「ファミリー世帯転居費用助成」と「子ども医療費助成」の2つはかなり手厚い支援です。北区のホームページから内容を確認します。

「ファミリー世帯転居費用助成」は、北区に1年以上居住している18歳未満の子どもを2人以上扶養・同居している世帯が、区内の民間賃貸住宅から最低居住面積水準以上かつ転居前より広い区内の民間賃貸住宅に転居した場合に、礼金と仲介手数料の合算額(上限30万円)を助成する制度です。子どもが成長して手狭になった場合に、転居費用の一部を助成することで、区外への転出を防ぐことができます。賃貸オーナーにとってもありがたい支援策といってよいでしょう。

「子ども医療費助成」は、健康保険が適用される医療費で保護者が支払った金額を助成する制度です。中学3年生までの子どもが対象で、所得制限はありません。

この他に、幼児教育・保育の無償化も実施しています。幼稚園、保育園、認定こども園等を利用する3歳から5歳までの全ての子どもたちの利用料が無償となります。

また、赤羽公園をはじめ大きな公園が豊富にあるのもメリットです。子どもを連れて出かけるにはお金もかからず、子育て世帯には魅力的な住環境に映るかもしれません。

庶民的な雰囲気がある

そして、以前からよく知られている赤羽の魅力が庶民的な雰囲気です。赤羽一番街商店街にある飲み屋街は、赤羽を紹介するテレビ番組では必ずといってよいほど取り上げられるので知っている人も多いでしょう。1,000円札一枚でべろべろになるまで飲めることから「せんべろの聖地」と呼ばれています。

飲み屋街が有名なことから治安が悪いイメージもありますが、少ない小遣いをやりくりする庶民派サラリーマンにはやはりメリットが大きい街といえます。

赤羽の家賃相場

赤羽の家賃相場を確認しておきましょう。SUUMO調べ(2023年1月10日現在)によると赤羽のワンルーム家賃相場は6.7万円となっています。これは埼玉県の人気エリア大宮の6.4万円を上回る金額で、池袋の7.4万円と比べてもそれほど大差ない水準です。

家賃は入居者にとっては安いほうがよいですが、賃貸オーナーにとっては高いのが理想です。赤羽の6.7万円という家賃水準は、高からず安からず双方にとってバランスの取れた金額といってよいでしょう。

赤羽が東京23区の穴場といわれているのは、埼玉県との県境に位置しているのも要因と考えられます。マンション暮らし研究所の分析によると、「東京23区意外と住んでよかった街」で上位にランクインしている区は葛飾、足立、北、板橋と、ほとんどが東京都と埼玉県の県境に位置しているというのです。

これらのエリアは23区のはずれにあるというイメージから東京以外に在住している人から見ると魅力が薄いものの、実際に住んでいる人からの評価は高いという逆転現象が起きています。なかでも赤羽は交通利便性が抜群でありながら、中心エリアからはずれているために家賃もそれほど高くないので、これから家賃の伸びが期待できるエリアといえるでしょう。

住みやすい街ランキングで1位になったこともある

赤羽は住みやすい街ランキングで1位になった実績があります。住宅ローン専門金融機関のアルヒ株式会社が主催する「本当に住みやすい街大賞2019」で1位に選ばれ、「発展性」「住環境」「交通の利便性」「コストパフォーマンス」「教育・文化環境」の5つの基準で総合的に高く評価されました。

なかでも発展性は満点を獲得しています。賃貸経営では街の発展性も需要獲得に重要な要素になりますので、賃貸オーナーにとっては心強いデータといえるでしょう。

「住みたい」という憧れでは横浜や吉祥寺に及ばないものの、「住みやすい」という現実的なポイントで1位を獲得したのは価値ある実績と評価できます。

実は住みやすい赤羽はマンション投資に妙味あり

ランキングでも評価された赤羽は、マンション投資に妙味があります。とくにワンルームは単身会社員や学生がターゲットのため、通勤・通学の交通利便性が高い赤羽は魅力的に感じるはずです。

ファミリー層に関しては、大きな公園や大型スーパー、複数の商店街がある住環境に加え、子育て支援が充実していることから、一定の需要が見込めそうです。

赤羽は単身者、ファミリー層の双方にとって住みやすい街といえるでしょう。赤羽が住みやすい街であることは、以下の公的データからもうかがえます。

東京都北区が公表している「北区人口推計調査報告書」によると、北区の世帯数は増加の一途を辿っています。なかでも赤羽は西地区と東地区の世帯数が拮抗しており、バランスの良さが際立っています。王子と滝野川に東西の偏りがあるのと対照的です。

つまり、赤羽は全エリアで賃貸マンションの需要が見込めることになり、マンション投資のチャンスが広がっているエリアといえます。

ただし、赤羽に限らず北区全体の世帯数が急増しており、王子東地区や滝野川西地区もよく伸びています。赤羽に適した物件がなければ、北区全体に投資対象を広げるのもよいでしょう。

一点気になるのは、赤羽駅周辺の地価が上昇していることから、物件価格もこれからさらに上昇する可能性があることです。早めの検討が必要かもしれません。飲み屋街があることから雑多なイメージがありますが、実は住みやすい赤羽でのマンション投資をこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。

(提供:Incomepress



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