SNSや自社サイトは効果的か? ツールごとの活用方法
近年では採用活動のツールとして、SNSや自社サイトを活用する企業が増えてきた。スマホ世代へのアピールには効果的だが、実はツールによって適した活用方法は異なる。
ここからはツールの種類別に、メリット・デメリットや活用のポイントを解説する。
拡散でアプローチできる『Twitter』
Twitter(ツイッター)は、SNSとしては国内トップクラスのユーザー数であり、10~30代のユーザーが多い。
Twitterは拡散力が高く、話題の投稿はリツイート機能によってあっという間に広がる性質をもつ。その一方で、他ユーザーの投稿に埋もれやすいため、魅力的な投稿を継続することが重要だ。
Twitterは潜在層にもアプローチしやすいが、フォロワーが少ないアカウントは拡散されにくい。良い企業イメージを持ってもらうためにも、特に初期は地道な投稿作業を続ける必要があるだろう。
写真や動画で女性にアプローチしやすい『Instagram』
Instagram(インスタグラム)は、写真や動画の投稿をメインにしたSNSである。訴求力のある投稿を作りやすいため、商品やプロジェクトの宣伝にも多く活用されている。
年齢層は10~30代が中心であり、他のSNSに比べると女性ユーザーが多い。そのため、女性から好まれやすい業界(デザイナーや広報など)や、ダイバーシティ経営に取り組む企業などに向いている。
業務風景や社員の紹介など、Instagramにはさまざまな活用方法がある。ただし、投稿が拡散されるには訴求力が必要になるため、15~60秒の短い動画を作成できるリールなど、特別感を演出する機能も使いこなすことがポイントだ。
公式サイトや自社採用サイト
採用情報をまとめた自社サイトを制作し、求職者に向けて公開する方法も一つの手だ。自社サイトであれば、文字数や投稿できる内容に制限がないため、伝えたい情報を過不足なく書き込める。
一般的には採用情報のほか、オフィスの写真や社員インタビュー、独自の企業文化など、会社の雰囲気を伝えるための情報を盛り込むことが多い。
競合との差別化を図りやすい方法だが、自社サイトは拡散される可能性が低いため、アクセスまでの動線を作らなければならない。つまり、SNSやほかの出稿方法と組み合わせて、より多くのネットユーザーを自ら呼び込む必要がある。
求人広告の出し方にも工夫が必要? 埋もれないためのアプローチ例
SNSや自社サイトを活用する場合は、ウェブの膨大な情報に埋もれない工夫が求められる。他社がどのような工夫をしているのか、以下ではツール別のアプローチ例を紹介しよう。
【SNSのアプローチ例】
・SNS限定の応募フローや採用フローを用意する
・転職関連の投稿に最速でレスをする
・自社のキャラクターが投稿しているような内容にする
【自社サイトのアプローチ例】
・社員ブログを開設し、フランクな内容で関心を惹く
・新しいプロジェクトのプレスリリースを配信する
・スマートフォンで見やすいデザインを心がける
SNSや自社サイトの運営では、他社や他ユーザーとの差別化が重要になる。少しでも目立つために、自社ならではの人材や企業文化を活かした手法を考えよう。