世界でも珍しく温暖な気候の土地で造られる台湾ウイスキー「カバラン」。
スコッチやアメリカンウイスキーといった世界5大ウイスキーに比べると、まだ歴史も浅く、なじみがない方も多いかと思いますが、その味わいは高く評価されています。
「カバラン」のこだわりの製法や多彩なラインナップ、おすすめの飲み方を解説します。
この記事の監修者
いのかず
バーテンダー歴6年。どこかのチーフバーテンダー。家でもお酒を楽しんでもらいたいという想いから、ウイスキーやカクテルに関するコンテンツをWebで発信。
「カバラン」とは
世界のコンペティションで入賞し、近年注目を集めている「カバラン」の製造地や名前の由来、味わいについて解説します。
高く評価される一方で「まずい」とする意見があり、理由も調べました。
「カバラン」の製造地
「カバラン」の蒸留所は山と海が交わる台湾の蘭陽(らんよう)平野に位置しています。
蒸留所近くの山脈が育む澄んだ甘くやわらかな水と、太平洋から来る海風と潮気、亜熱帯季節風気候により、「カバラン」の味わいが生み出されているのです。
蒸留所の正式名称は「金車噶瑪蘭威士忌酒廠」で見学ツアーを実施しており、ホームページから予約可能です。
台湾に直接行くのが難しくても、ホームページの蒸留所バーチャルツアーで、「カバラン」の製造現場の一端を見ることができます。
「カバラン」名前の由来
「カバラン」とは蒸留所のある宜蘭(ぎらん/イーラン)の旧名です。
元は「平原の人」を意味する言葉であり、宜蘭の地を開拓した古代先住民たちを表しています。
開拓者精神が感じられる名前は、世界5大ウイスキーに続く、台湾ウイスキーの代表的な銘柄にぴったりです。
「カバラン」の味【まずいという噂を解説】
「カバラン」の味は、マンゴーといった南国を思わせるトロピカルフルーツにたとえて表現されます。
フルーティな味わいとなめらかな口当たりが飲みやすいと評価される一方、「まずい」とする意見もあります。
口コミを調べたところ、独特のフルーツの香りや甘みが得意ではない方が、人工的でおいしくないと感じている意見がありました。
また、「カバラン」は缶入りハイボールを出していますが、甘味料が入っているため、その甘さが苦手という感想から「まずい」という評価になっているようです。
「カバラン」の味わいや香りを楽しむなら、後述のおすすめの飲み方を試してみてください。