本記事は、南祐貴氏の著書『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』(ダイヤモンド社)の中から一部を抜粋・編集しています。
「月給100万円」アルバイトは存在する!
稼げる&喜ばれる「出稼ぎ」
「月給100万円のアルバイトやってみる? しかも周りから喜ばれるよ」と聞いたら、皆さまはどう思うだろうか? うらやましい、やりたい。
しかし現実に月給100万円を稼いでいる27歳の日本人女性がいる。現代は円安とインフレの影響によって、海外で働く方がお金が稼げる。日本人が出稼ぎをする時代なのだ。
27歳の女性・藤田さんはオーストラリアのシドニーでアシスタントナース(看護助手)として働く(1年間のワーキング・ホリデー制度)。
「日本人の看護は
日本の看護師時代は月給38万円だったが、働く場所をシドニーに変えただけで月給80万円になったそうだ。時給は約2,700円(時給30豪ドル、1豪ドル=90円)。さらに飲食店のアルバイトも掛け持ちしており、合計の月給は約100万円(額面)。もちろんシドニーでもインフレが進んでいる状態なので、カップ麺・パンなどの食料品は日本の2〜3倍する。しかし外食を避けて特売品&自炊の工夫をすれば生活費は月20万円程度だそうだ。日本国内でも10万円以下の固定費で暮らしている人は多い。
「自分の訪問看護ステーションを立ち上げる」という人生の目標に向けて、毎月大きな資金を貯めることに成功している。「日本のままだったら夢をあきらめていた」と語る。
効率良く稼いだ後に日本へ帰国する藤田さんの表情は明るい。
※ 詳しくは「月給80万円 出稼ぎ」で検索。出典:【円安直撃】「アルバイトで月給80万円」今や日本人が海外へ“出稼ぎ”にいく時代!?(日テレNEWS)
※ ワーキング・ホリデーとは?:休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度。18〜30歳が対象。詳しくは「ワーキング・ホリデー制度」と検索して外務省のホームページを参照。
「年収8,000万円」の寿司職人
「高年収」の暮らし。子どもとの自由な時間
「年収8,000万円」と聞いてどう思うだろうか。
アメリカ東海岸のビーチリゾート・マイアミ。寿司職人・田中さん(37歳)は成功をおさめ、年収はたった7年間で300万円から8,000万円になった。
田中さんは20代で青年海外協力隊としてアフリカの田舎を訪問。「寿司を作って」と現地の子どもから言われ「日本の寿司の知名度はすごい」と感じ、寿司職人になることを決意。アフリカから帰国後、27歳から銀座の寿司店で修業、当時は年収300万円で苦労が多かった。修業時代は、客前で寿司を握ることができず、閉店後に1人で練習に明け暮れる日々。2年前に独立し、渡米。アメリカ・マイアミの中心地に寿司店をオープンした。一番人気はおまかせ10貫セット(約8,600円)で、ミシュランガイドにも掲載された。店は連日多くの客で大盛況。富裕層からのチップも手厚いだろう。
「やる気さえあれば誰にでもやれる」と田中さんは冷静に語る。
自宅は店から徒歩2分。窓からマイアミが一望できる“高級マンション”、リビングは広く、寝室も2部屋あり家賃は約50万円。子どもが生まれたばかりで「子どもと過ごす時間も必要だ」と言う。
「海外だったらフラットな目で見られる。スキルを活かしやすい。寿司職人は外交官のような感じ。カウンターで接客して日本の魅力を伝えられる。魚や米などを日本から買うので日本経済にも貢献できる。新店舗もオープン予定だ」。田中さんが雇っている日本人社員の寿司職人は2年目でも年収1,000万円を超えるそうだ。
※ 詳しくは「年収8,000万円 寿司」で検索。出典:【“出稼ぎ”日本人】寿司職人は年収8,000万円に バイトでも給料“倍以上”(テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」、2022年10月)
14時半に帰れる。もう日本では働きたくない
現在、あなたが年収300万円でも、必ず変わることができる。自由な時間を得られる。理不尽な場所で戦うのではなく、場所を変えるのだ。無駄に厳しい場所に留まり続けて時間を失うのは、人生の損失が大きすぎる。
日本を飛び出した出稼ぎの成功者は田中さんだけではない。しょなるさん(32歳)は海外に暮らし、工場で金属加工の仕事を行う“出稼ぎ生活”を送っている。英語はしゃべれない。Yes、No、OKの単語とジェスチャーで通用するそうだ。日本では手取り月給25万円だったが、今は3倍以上、手取り月給80万円になった。「海外は最低賃金が高い。残業代は基本給の1.5倍も支払われる。土曜日は3時間までは1.5倍で、3時間を超えたら2倍(ダブルペイ)支払われる」「生活レベルは日本と変わらない。稼げる額が2倍、生活費が2倍だったら、貯金も2倍増える」「日本にいる時は仕事優先の働き方。今は朝6時頃から仕事が始まるけど、定時は14時半。早く帰れる。車で30分走ればビーチもある。日本より働く時間は短い。正直な気持ち、もう日本では働きたくない」と明かした。
日本の会社員の平均年収は400万〜500万円前後、しかも休みが取りにくく、人間関係のストレスを抱えている人が多い。理不尽な上司・クレーマー気質のお客さんも多い。毎日怒られ、誰かに称賛されることは無い。人生に正しい負荷は必要だが、不必要なストレスからは逃げるべきだ。海外で効率よく稼いで、日本に戻ってくれば良い。英語はジェスチャーと表情で十分伝わる。英語はメンタル次第だ。無料ツールも進化して精度が高い(DeepLやGoogleで翻訳、ChatGPTで英作文の自動化など、無料サービスやスマホアプリ等で十分だ)。セカニチにだまされたと思って一度使ってほしい。
人生は自由だ。あなたの人生をしばる首輪は無い。
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