本記事は、南祐貴氏の著書『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』（ダイヤモンド社）の中から一部を抜粋・編集しています。
なぜ副業をするべきなのか？
副業解禁へ進む世の中
「いつまでこんな働き方を続けるのか？」と、私は会社員時代にお金と働き方に悩み、苦しんだ。その後、社会は変わり、あの有名企業も“副業”を推奨している。政府も国全体として副業解禁を推し進めており、大企業に「社員の副業を認めなさい」と呼びかけている。実は会社員の副業が増えている。
人生の自由を取り戻すには？ 副業で稼ぐことだ。年功序列・上がらない給料・上司の圧力・満員電車で人生を消耗して苦しんでいる人の力になりたい。この記事では一生使える副業の極意をまとめた。
「月30万円以上」の副業収入も
セカニチは日々、フォロワーの皆さまの税金・起業の相談に乗っている。副業だけで目が飛び出るほど稼いでいる会社員も多い。本業の給料とは別に「毎月30万円以上」の副業収入がある人も現実にいる。
「副業で稼ぎすぎてしまい、税金を真剣に考えるようになった。だから確定申告・不動産・節税・起業に興味を持った」そうだ。確定申告等の相談が来るのは、もちろん1人だけでは無く、多数いる。実際に調査データでも月5万円以上を副業で稼いでいる会社員はなんと全体の50％近くいる。
※ 「月5万円以上」の副業の月収がある会社員は「48.6％」！ 副業の月収の中央値は4.1万円であり、時給の中央値は1,883円。正社員が副業にかけている日数は1ケ月あたり9日、労働時間は1ケ月あたり29.5時間となった。 出典：「副業に関する調査結果（個人編）」（パーソル総合研究所、2021年）
副業をすべき2つの理由
強気で生きることができる
実は本業にも良い影響が出る。給料以上の副収入（資産）があれば強気で生きられる。強気な人は“余裕”がある。資産があるから、本業でクビになっても問題は無い。仕事をしているアピールや上司/クライアントにゴマスリ……という無駄なパフォーマンスをする必要が無い。無駄なことにもハッキリNo!と言える。常に本質的な良し悪しで判断する強気の姿勢は、強面のクライアントから信頼される（常にゴマスリ人間は信頼できない）。
事実、私がいた大手広告代理店でもお金持ち家庭出身（強気な人たち）のほうが部長や局長に出世していた。
※ コネ入社＝出世ではない。人生に強気だから、本質的なことをズバッと提言し、クライアントとの真の信頼関係が結べている。
副業を成功させる5つのコツ
“起業＆副業”と聞くと「リスクがありそう…」と少し怖くなるが、不安になる必要は無い。具体的に何をしたら良いか？ まずは成功のコツを把握しよう。「5つ」の稼ぐコツ・副業の候補をまとめた。
（1）先生（高単価）になる
ピアノの個人指導、筋トレのパーソナルジムは1時間＝1万円が都心の相場だろうか。高単価でも需要があるのは、そのジャンルに“時間”を投資してきた“プロ”だから。皆さまが1時間＝1万円で教えられることは何だろうか？ 何の道で先生になれるか、今まで使ってきた時間を振り返ろう。
※ あるフォロワーさんは「韓国語の勉強をしています。日本語の勉強をしている韓国人に対して『どんな壁があるか？』を聞いてみました！ ふわっとしたビジョンができたので取り組んでみます♪」と楽しそうに話していた。素晴らしい！ どんな困難・障壁があるかを聞くのが最も大切。小さくても行動すること。
（2）メディアを立ち上げる
人の注目＆時間を集めることでお金（経済）が生まれる。分かりやすい例はメディアと広告だ。テレビは1日も休むことなくほぼ24時間の放送を続け、人の注目を集める。番組の間にCMを差し込み広告費を稼ぐ。分かりやすいマスメディア（テレビ・新聞・雑誌・ラジオ）以外にも、SNS・メッセージアプリ・ゲーム・イベント・チェーン店舗なども現代ではメディアと呼ぶ。SNSでフォロワーが1万人以上いれば、案件・アフィリエイトなどどんな形でもマネタイズは可能だ。要は人の注目＆時間が1ケ所に集まれば、そこにはお金が生まれる。
※ アフィリエイト（Affiliate）とは？：要は「広告」。メディア内にアフィリエイトのリンク（URL）を掲載し、他社の製品を宣伝。そのリンクをクリックした誰かが商品を購入（Conversion：CV）すると、メディア主は成果報酬を受け取れる。本記事では、以下「アフィ」と略す。
（3）何かを作って売る
昔ながらのシンプルな例。仕入れの有無によって2パターンある。
仕入れが「有る」：原材料を仕入れる→加工（付加価値を付ける）→売る（料理・アクセサリー等）。例えば魚屋は、魚を100円で仕入れる→加工（捌く）→刺し身を500円で売る。お菓子屋は小麦＆砂糖＆バターを仕入れてクッキーにして売る。これらの業態では、売れ残ったら損をする在庫リスクがある。
仕入れが「無い」：ゼロから作って売る（イラスト・デザイン・写真・広告・チラシ・プログラミング・ライティング等）。人的スキルで何かを作り、経済（利益）を生む。接客業（ホスト等）も人間のスキルで心の満足を作る。これらの業態では、一般的な道具さえ揃っていれば在庫リスクが無い。
（4）高速道路的な仕組みを作る
時短＝仕組み化。通るたびにお金が発生する、高速道路のイメージ。
例えば決済サービス・サーバー・アフィなど。GMOインターネットグループ、NTT、AWS、リクルートのように“インターネットの道路”の事業を個人でもできればいいが、現実には1人では不可能だ。
個人での再現性がある分かりやすい“道路”の例は、厳選したまとめ記事。「買ってよかった新生活アイテム5選」「オススメ投資本ランキング」等をnoteなどで紹介し、商品URLをAmazonアソシエイト（アフィ）にする。読者側が支払うお金は変わらないので、アフィURLでも関係ない。noteで5選にすれば、読者にとって時短（高速道路）になる。高速道路を誰かが通るたびに筆者にお金が入る。成功の話だけでなく「転職の失敗5選」などネガティブ方面の時短も需要がある。買い物の失敗は誰もが経験あるだろう。
人の時間＝経済であり、読者の時間を代わりにショートカットしてあげることでお金が生まれる。
「5選」「ランキング」のフォーマットは昔からある古典的なタイトルだ。しかしタイムパフォーマンス（タイパ）が叫ばれるようになった現代でも「5つなら見てみようかな」と感じる。結局は「○選」「ランキング」という魔法の言葉は効く。この本質は50年後も変わらない。
※ 実はこの項目自体も「副業を成功させる5つのコツ」だ。
※ Amazonでは「アソシエイト」と名付けられているが、「アフィリエイト」と同じ意味。
（5）お金持ちの「代理」を務める
“面倒なこと”を代行する。分かりやすい例はYouTubeの撮影・動画編集・サムネ作成など。「お金はあるけど影響力は無い……。YouTubeをやりたいけど面倒だ……」とお金持ちの人（企業）が悩むケースは多い。その作業を高単価で代行してあげる。他に家事・料理・事務作業などもいい。
相手をお金持ちに限るのは高単価で効率が良いから。お金が無い人を相手にしても自分が消耗するだけ。相手選びには細心の注意を払おう。お金持ちを見つけるには営業（＝努力）が必要だ。過程をサボると、お金持ちのフリをした詐欺師に引っ掛かる。
ここでSNSマーケティングの手本を紹介しよう。（2）（4）（5）を満たしているSNSが“E-Housing”だ（e＝オンライン、housing＝不動産）。SNSで世界中の富裕層向けに東京の不動産を紹介している。外国人投資家（お金持ち）は都心の高級マンションに投資をしたいが、内覧する時間が無い。詐欺も避けたい。CEOのErikが目利きをし、短い動画にして物件紹介（内覧の代理）をする。物件を探す手間と時間がショートカットできるので富裕層から喜ばれる。Erikは1億円以上の物件しか紹介していない（ときには10億円以上の物件も）。お金持ちしか相手にしないのは効率的だから。
まさに円安をチャンスにしたSNSマーケティングだ。風が吹けば
※ 扱っている物件を無条件に絶賛しているわけではない。あくまでもSNSの手法が素晴らしい、という話だ。もし不動産投資をする場合は“必ず5社以上の比較”が最重要。
※ SNSマーケティングの手本は随時変わる。「セカニチSNSマーケティング」をnote等でアップデートしていく。
以上が副業成功の5つのコツだ。5つのうちどれが「自分に向いている」と感じたか？ あなたが持っている資産（時間）をどう投資するか考えよう。
どんなジャンルで副業するべきか？
「そもそもどんなジャンルで副業をすれば良いのか？」と悩む人も多い。副業のタネを見つける3つの方法を伝授しよう。
（1）ネガティブな実体験
苦しかった、辛かった、大変だった、苦労した、嫌な思いをした……。
そんなネガティブな感情を持ったら、あなたと同じ苦しい体験をしている人はたくさんいる。そのジャンルで人を助ける仕組みを作れば、経済を生む。セカニチがお金・投資・働き方の発信を続けているのは、子どもの頃から裕福な家庭ではなく、お金が欲しいと渇望していたから。
「もっと早く正しい投資を知りたかった…」と自分が感じるお金の知識をnoteで無料公開を続けていたら出版の話が来た。そして高単価のセミナー依頼（30分＝5万円以上）が来るようになった。
他人（有名インフルエンサー？）の「せどりがいいよ」というオススメを鵜呑みにしても、あなたは努力が続かない。モチベーションを高く継続するには、自分の実体験が最も大切だ。あなたに起きたネガティブな出来事＝副業チャンスだと前向きにとらえられる。どんな分野でも必ず需要がある。
（2）1歩目は「Amazonアソシエイト」
Amazonのアフィから始めよう。得られる利益は商品代金の1％前後と小さいが、“良いモノを伝える”というマーケティングの訓練はあなたの財産となる。何事も小さく始めることが成功のコツ。どんな成功者も1歩目は小さいものだ。アフィの実績・フォロワー数が無いままASP（アフィ紹介サイト）に闇雲に登録してもダメ商品（案件）にしか出会えない。
逆に実績があればクローズドな案件で特単（特別な単価）があることを教えられる。これが実績の雪だるまだ。
3大ASPは、Amazonアソシエイト、楽天アフィリエイト、アクセストレード。そのほかのオススメASPは「セカニチ 副業」で検索を。仕入れで勝負が決まる＝利は元にあり。
（3）クラウドファンディングを見まくる
成功したいなら、成功事例から学ぶ。クラウドファンディング（以下、クラファン）のページはビジネスのタネにつながり、モチベーションも上がる。もしクラファンでお金が集まらないなら、あなたは何をやっても成功しない。
私自身も自分の会社を立ち上げた際、同年代の人たちが200万円以上を集めている「○○ミュージックバーを作りたい！」というページを見て「負けてられるか！」と燃えた。
ちなみに社会のニーズを知るならココナラ（スキルシェアのサイト）もオススメだ。
「SNS」を仕組み化する
権威性（ハンコ）をいかに得るか
何を言うかではなく「誰が言うか」が重要。闇雲に発信していても効率が悪い。大切なことは権威性（ハンコ）だ。分かりやすい例は以下の4つ。
（1）企業ロゴ：仕事の実績を見える化。有名企業のロゴは最強のハンコ。
（2）数字：フォロワー10万人・大会1位・300時間かけた・1000回やった・100人の相談に乗った……等。
（3）専門家：元◎◎・大学教授・研究者・起業で成功・著書がベストセラー…等。
（4）士業＆国家資格：弁護士・税理士・医師・薬剤師…等。
SNSの発信をしながら（1）（2）のハンコを得られるかを考えよう。もちろん企業ロゴでウソの実績を盛るのは詐欺・法律違反だ。「安心して仕事を任せられる！」と感じさせるのは（1）企業ロゴが強い。「でも実績が1社も無い……」という人は、今まで積み重ねてきた時間 or お金の合計値で勝負だ。「◎◎時間をかけた私が教える～」とすれば分かりやすい。
例：「年200本見る映画オタクが教える～」「毎月の支出の半分をコスメに充てる女が教える～」「1ヶ月で700万円の大損をした投資家が教える～」等。
※ 3番目は、セカニチがよく使う肩書。まさに過去のネガティブな実体験を前向きなチャンスに変換した例だ。ちなみにセカニチの活動を日経新聞から取材していただいた実績もある。
※ 他にも使えそうな数字（実績）の候補：SNSフォロワー数・Impression数・再生数・SNSインサイト情報（年齢層、性別など）・アフィで稼いだ金額・イベントの動員数・第三者から取材されたメディア数＆ロゴ・仕事依頼の単価の目安・相談に乗った人数…など。
仕組み化＝「ボールは疲れない」
「ボールは疲れない」というサッカーの名言がある。人間が走り続けると必ずバテて消耗する。効率的なパスでボールを走らせることが勝つコツだ。“人間”の代わりに、“仕組み”を走らせるのだ。
例えばイラストレーターの「LINEスタンプ」は、スタンプが自動的に拡散されて利益が入る仕組みだ（LINEスタンプだけで5,000万円の利益を得ている人もいる）。
いかにして自分が働かなくても、仕組みが働いてくれるかを逆算し、SNSの投稿を工夫するか。
人はそんなに食べられない。超シンプルな話だが、SNSの情報が長いと情報を食べきれない。それは動画でもテキストでも同じ。タイパが叫ばれている現代では、人は常に情報に“満腹”の状態である。基本はリンゴ1切れしか食べられない。「いかに凝縮するか？」に命をかけよう。
短くて有益であれば、勝手に拡散されていく“仕組み”となる。
「月曜に会社に行きたくない…」と、日曜の夜に鬱になっていた過去のセカニチ（若手会社員）に強く言ってあげたい。「曜日なんて関係ない。自分じゃなくて、“仕組み”を働かせるんだよ」
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