事業の成長には、社員それぞれが能力を十分に発揮できる組織力が欠かせない。円滑な人間関係を築き、組織力を向上させて事業を成長させるには、社員のコミュニケーション力の育成に取り組む必要がある。
本記事では、職場で求められるコミュニケーションや社員のコミュニケーション力を育てるポイントなどについて解説する。
目次
中小企業では社員のコミュニケーション力の育成が不可欠
中小企業が継続的に事業を成長させて存続するためには、社員のコミュニケーション力の成長が不可欠な要素だ。
職場で求められるコミュニケーションとは
職場で求められる基本的なコミュニケーションは、業務に関わる「報連相」だ。情報が共有されなければ事業活動は円滑に進まず、小さなトラブルが積み重なって大きな損害を負う恐れもある。
また、報連相ができていたとしても、社員同士の人間関係が希薄でお互いにフォローができていなければ、収益を上げ続けるのは難しいだろう。
そのため、社員同士がお互いに気兼ねなく会話でき、心理面でも連帯感がある職場が理想だ。
職場内コミュニケーションの課題
NHK放送研修センターの調べによると、ビジネスコミュニケーション上の課題として「報連相の不足」や「相手の本音やニーズなどを聞き出せない」といったものが挙げられている。
また、「個人のコミュニケーションスキルの低下」や「対面での会話の機会の減少」などが課題と考えられており、基本的なスキルの育成やコミュニケーション機会の創出が必要とされているのが分かる。
コミュニケーション力は組織力に直結する
社員同士のコミュニケーションが成立していなければ、組織として機能せず、事業の存続は難しいだろう。
たとえ優秀な人材がそろっていても、個人ができることには限界がある。営業力の高い社員がいても、サービスを開発したり、アフターサポートしたりする社員がいなければ継続的な商品やサービスの提供はできない。
お互いの存在を尊重してサポートし合える関係を築くためにも、コミュニケーション力は欠かせないのだ。