この記事は2023年8月21日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PhilipSteury/stock.adobe.com)

2023年8月21日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週発表された中国関連の経済指標が大幅減速を示し、豪ドルやNZドルなど、中国経済と密接な関係のあるオセアニア通貨が下げを主導する。

先週17日(木)には中国為替介入強化とも報じられ、人民元が買い戻されるなか、円買いも同時に進む。先週1週間ではダウは780ドルの下落、リスクセンチメントの悪化から、クロス円が調整局面入り。

米ドル/円も146.56円の年初来高値後は、2日続落と調整色を強める。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は、24日(木)~26日(土)の日程でジャクソンホール経済シンポジウムが開催される。各国の中銀関係者や経済学者らが一堂に会し、意見交換、情報発信していく。このなかでは、パウエルFRB議長の講演が25日(金)にセットされ、注目に値する。

過去、この会合では何回もこの先の金融政策の見通しが示唆されたことで、(大)相場の起点となった経緯がある。昨年もパウエル議長が仕事をやり遂げると発言、その後はドル買いが続いた。米ドル/円は8日続伸後、2日続落とやや調整局面入り。人民元の動向や週末のジャクソンホール会合での発言を慎重に見極めたい。

米ドル/円の深い押し目は買いだろう。今週は米ドル/円で143.00~147.00円、ユーロ/米ドルで1.0800~1.1000ドル、ユーロ/円で156.00~160.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。