本記事は、まっつん氏の著書『素人でもわかるお金の授業』(ダイヤモンド社)の中から一部を抜粋・編集しています。

FX
(画像=wong yu liang / stock.adobe.com)

FXには2つの儲け方がある!

上がり下がりを繰り返す為替レートの波に乗り儲ける

FXで儲けるには2つのやり方がある。メインとなるのは「為替差益」を狙うやり方だ。

米ドル/円の取引の場合、米ドルが円より強くなる(円安になる)と思ったら米ドルを買って円を売る。例えば、1米ドル140円で買って141円で決済すると1円の儲けになる。こうやって為替レートの値動きを予測し、株取引と同様に、安いところで買って高いところで決済すれば利益になる。これが為替差益だ。ちなみに、通貨ペアの先に書いてあるほうの通貨が「買い・売り」の基準となる。「米ドル/円の買い」は、米ドルを買う取引ということだ。

株と違うのは、FXでは「売り」からも取引を始められること。米ドルが円より弱くなる(円高になる)と予測するなら米ドル/円を売りで取引してみよう。売りでも為替差益の考え方は同じ。141円で売って140円で決済すれば1円の儲けだ。

なかには、1円の儲けじゃ物足りない、という人もいるかもしれない。だからFXでは、1,000通貨や1万通貨が基本的な取引単位となっている。1万通貨で取引して1米ドルあたり1円の為替差益なら、利益は1万円になるというわけだ。

FXは売りからも取引を始められるのね! チャンスが増える!!

高金利通貨を買うともらえるスワップ金利(金利差益)

もう1つの儲け方は「金利差益」だ。外預金でいう金利と似ているが、FXでは「スワップ金利」と呼ばれ、2通貨の金利の差額が源泉となる。

例えば、米ドル/円を買ったとする。スワップ金利は「売った通貨の金利を払って、買った通貨の金利をもらう」のが基本。仮に円の金利が年0.25%、米ドルの金利が年5%だったら、0.25%を払って5%もらうことになり、差額の4.75%が金利差益に。米ドル/円を100万円分買っていたとすると、年4万7,500円だ。FXのスワップ金利は土日も含め毎日発生するから、この場合、4万7,500円を365日で割った約130円が1日のスワップ金利となり、毎日チャリンチャリンと口座に反映される。

ただし、気をつけなければいけないのは、スワップ金利が支払いになる場合もあること。買った通貨の金利が売った通貨の金利よりも低ければ、スワップ金利は支払いになってしまう。円の金利は世界的に見ても最低水準。「米ドル/円の売り」や「豪ドル/円の売り」など、高金利通貨を売って円を買う取引ではスワップ金利が支払いになりやすいので注意しよう。なお、スワップ金利はFX会社によって金額が異なる。

FXにも金利があるんだ

『素人でもわかるお金の授業』より引
(画像=『素人でもわかるお金の授業』より引)

FXはコストの安さが圧倒的!

FXの最大の魅力は、なんといってもコストの安さだ。代表的な外貨投資商品である外貨預金と比べてみると、そのすごさがよくわかる。

外貨預金と比べて“ケタ違い”にコストが安い

例えば、1万米ドルを取引する場合、外 貨預金では日本円を米ドルに両替して1万ドル預けることになる。その時にかかるコストは「為替手数料」。両替レートに含まれる手数料だ。都市銀行やインターネット専業銀行など金融機関によって違いはあるが、1米ドルあたり片道25銭〜1円程度かかる。25銭なら1万ドルあたり2,500円となり、1円だと1万ドルあたり1万円となる。

一方、FXの場合、ほとんどの会社で取引手数料は無料だ。ただし取引する際、買値と売値が異なり、その差である「スプレッド」がコストとなる。

このスプレッド、相場の状況によって価格は異なるものの、概ね1米ドルあたり0.2銭〜となっている。つまり、米ドル/円で1万ドルの買い取引をすると、コストは20円。外貨預金に比べて“ケタ違い”に安いのがわかるだろう。外貨投資でFXが支持される大きな理由となっている。

相場の状況によってスプレッドが広がる理由

とはいえ、前述のとおり、FXの実質的なコストであるスプレッドは、相場の状況によって変わる。FX会社のスプレッドの説明を見ると、「0.2銭原則固定(例外あり)」という注記が付いている場合がある。

どんな時が「例外」かというと、東京市場が始まるまでの早朝や、米国雇用統計や米国CPIなどの重要な経済指標が発表される時間帯などだ。

『素人でもわかるお金の授業』より引用
(画像=『素人でもわかるお金の授業』より引用)

朝6時台や7時台などの早朝にはスプレッドが2銭、3銭と通常よりも広がることが多く、米国雇用統計発表の直前・直後には10銭、20銭と極端に大きく広がることもある。早朝は市場参加者が少ないため流動性が低下し、経済指標発表の前後は市場が急変しやすいためだ。

こうした時間帯に取引するのは、初心者にはハードルが高いだろう。スプレッドの拡大は「初心者は取引しないほうがいいよ」というアラート(警報)と思えばいいかもしれない。取引画面を開くと為替レートの近くに現在のスプレッドが表示されているので、「大きく広がっていないだろうか」と常に気をつけておこう。また、スワップ金利同様、スプレッドの水準もFX会社によって異なる。

=『素人でもわかるお金の授業』より引用
まっつん
ニックネーム:まっつん
生年月日:1979(昭和54)年1月24日
血液型:O型
出身:佐賀県
学歴:専門学校卒
職歴:都内某ホテルで1999年から現在まで勤務
趣味:食べ歩き、喫茶巡り、旅行
両親の仕事:商船会社社員
家族構成:両親と弟妹の5人家族
好きな食べ物:パン、天ぷら
好きな女優:深田恭子
好きな歌手:尾崎豊
自分の性格:呑気、能天気

~投資歴~
学生時代yahooオク転売、ブログアフィリやるが挫折。学生時代にFXに手を出すも失敗、競馬やパチンコにもハマるも失敗。当時はパチンコも投資と思っていたが、今思うと若い時にやっていたのは投資ではなく労働収入と気付く。社会人になり純金積み立てと、知り合いに紹介された怪しいいファンドを始める。これが上手く行き200→900万に資産拡大。24、5歳のときに株を始め出す。配当よりも一発当てたかったので、中小小型株を中心に投資。日本よりアメリカ、中国のほうが伸びしろあると思い、海外株を割合多く保有していた。株の投資額は8000万程。27歳から不動産投資をスタート。現在は区分9戸。うち無借金は5件。一棟3棟。太陽光2期を保有。2014年には当時詐欺と言われた仮想通貨にもいち早く着目。リップル10万円分(ピーク時には4、5000万程になっているはずだがパスワードを紛失して現金化できない(苦笑)。ビットコインも購入時から約10倍となり、現在は2000万円ほど保有。

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