本記事は、小林 大地氏の著書『あなたの仕事・人生を好転させる「ファン」の作り方』(あさ出版)から一部を抜粋・編集しています。
うまくいっている人は「やりたいことをやっている」という勘違い
あなたの周りにも、仕事もプライベートも順調そうで、いつも輝いているように見える人がいるかと思います。
「きっと、何の迷いもなく、自分のやりたいことをやっているのだろうなあ」
と、羨望のため息をもらすこともあるのではないでしょうか。
しかし、どんなにうまくいっているように見える人たちも、必ずしもやりたいことだけをやっているわけではないものです。
僕自身、まあまあ順調な事業の経営者という立場でありながら、やりたいことをやっているという自覚はありません。
「やりたいことが特にないけれど、うまくいっている」
という表現が、僕にはいちばんしっくりきます。
そんなことを言うと、僕の周囲から、
「あなたは好きなことをしているじゃないか!」
と思われるかもしれません。
でも本当に、僕自身が特に〈やりたいこと〉はないのです。
ただ、好きな人たちといろいろやっていくことが楽しいということは言えます。
僕の場合は、何をやるかより、誰とやるかが重要なのです。
「やりたいこと」「向いていること」探しの罠
「特にやりたいことがない」
「自分に向いていることがわからない」
そんなふうに自分のやりたいこと探しに悩んだり、自分の適性を見極めようと躍起になっている若い人たちは、少なくありません。
前述のとおり、うまくいっている人は〝やりたいことをやっているからだ〟と考えて、
「自分も何かやりたいことを見つけなければならない!」
「やりたいことをやれば幸せになれる!」
と思い込んでいる人が、とても多いように感じます。
それと同様に、
「自分に合う企業に勤めれば、明るい未来が待っている」
と、企業との相性や適性を知ることが重要だと考えている人も多いでしょう。
しかし、実際にやりたいこと探しをしている間は、それは見つかりません。
やりたいことや自分に合う企業を求めている状態というのは、そうすることで〈いつか〉うまくいくと思っているので、今、目の前にある物事に対して本気になれないのです。
常に漠然とした理想を追っているだけでは、いつまでたってもやりたいことも見つからないし、自分に合った企業も見つかりません。
なぜかうまくいく人にはファンがいる
僕自身がイケてないサラリーマンだった頃、いつも、何かと「うまくいっている」友人がいました。
一見、特別優れた能力があるようには見えない、ごく普通の彼でしたが、仕事もプライベートも順調で、常に楽しそうにしていました。
それがなぜなのか、当時はよくわかりませんでしたが、後になって思えば、彼はいつも真剣に僕の話を聴いてくれて、僕が困った時には全力で助けてくれる人でした。
困っている人を助けたり人を楽しませたりすることが大好きな彼は、お笑いのセンスこそないものの、僕を含めた友人みんなから、とても好かれていたのです。
彼が何かをするという時には、みんなが全力で応援していました。
つまり、彼のファンになっていたのです。
うまくいく人には、ファンがいる。
ファンがいれば、ビジネスにしても新しいチャレンジにしてもうまいくという法則があったのです。
2006年~2008年、中古車のオークション会場で査定士として従事。2007年~2008年、上記に加え、スポーツカー専門の中古車販売店に営業職として従事。
2008年~2009年、販売車輛を在庫として展示していない中古車販売店にて営業職として従事。2009年3月、中古車販売店「フロンティア・コバヤシ」を創業。
2011年1月、株式会社アースライト設立。2019年4月、「mimi保育園」開園。元フロンティア・コバヤシの女性スタッフが園長に就任。
2020年9月、キックボクシング&パーソナルジム「my place GYM GROW」をOPEN。2022年1月、パーソナルジム事業も軌道に乗りトレーナーにジム運営権を譲渡。
2023年4月、全国で初となる輸入車の車検専門店「輸入車車検専門店Conti」を開業。
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