本記事は、小林 大地氏の著書『あなたの仕事・人生を好転させる「ファン」の作り方』(あさ出版)から一部を抜粋・編集しています。
人脈よりも絆をつくる
「人脈」という言葉を聞くと、〝たくさんの人と繋がりがある〟、〝知り合いにすごい人がいる〟といったイメージが浮かんでくるのではないでしょうか?
特にビジネスの上では、多くの人脈をもっているほうが学ぶこともたくさんあり、多くの仕事に繫がるのではないかと、異業種交流会や経営者の集まりに参加する人も珍しくありません。
僕自身、(在庫のない)中古車販売店で勤務している時は、車好きな人・顔が広い人の人脈をつくることに躍起になっていました。
しかし、人脈を広げようとすればするほど、相手に嫌われないための会話になり、〝浅く広く関わる人〟を増やすだけで、なかなか深い関係にはなりませんでした。
それよりも、昔からの知人との関係を深め、絆を築いたほうが、紹介が紹介を呼ぶカタチで仕事にも繫がり、学びも多くなりました。
つまり、表面だけの人脈には、何の意味もなかったのです。
今でいうところの、〝友達〟や〝フォロワー〟の数が可視化されたSNSも同様で、数が多いことに安心感や優越感を抱く人も珍しくありません。再生回数を伸ばすことに囚われているユーチューバーなども、同じでしょう。
しかし、実際にそうしたフォロワーたちが、自分が悩み、苦しい時に助けてくれたり、仕事を依頼してくれたりするかといえば、それはほとんどありません。
確かに、人脈をつくることで利点もあるでしょう。
でも、それ以上に大切なことは、〝絆〟をつくること。
質より量の人脈づくりに時間を割くのではなく、上質な絆づくりに大切な時間を費やしましょう。
POINT:
質より量の人脈づくりは意味がない
上質な絆が人生を豊かにしてくれる
合わないことはしなくていい
人には得意・不得意、好きなこと・苦手なことなど、いろいろあると思います。
営業が好きで得意な人もいれば、苦手という人もいるでしょう。
僕の場合、自動車の修理や販売を主とした事業を運営していますが、実はものすごく手先が不器用です。
頭の中で車の構造は理解していても、〝知っている〟と〝できる〟が異なるように、実際に修理作業をするとなると、うまくできません。
ヘッドライトを交換するためにコネクター(接続部分)を外そうとしたら、その部分が砕けてしまったり、オイル交換をしようとボルトを外そうとしたら折れてしまったり……。
新品のルームミラーに交換しようとして、そのミラーを折ってしまったこともあります。それほど不器用なんです。
今は、そうした作業は、全て専門の整備スタッフに任せています。
結局のところ、苦手なことを一生懸命に努力してやったところで、好きで得意な人には敵いません。
精いっぱい頑張って、なんとか平均点を取れるくらいのレベルになるだけでしょう。
それなら、自分の得意なことや好きなことに注力し、伸ばすように努めたほうがいいでしょう。
僕の場合は、中古車オークション会場の検査員時代に培った車の目利きと、他者と関係性をつくることです。
そう割り切ってから、注文販売(先に注文をいただき車をオークションで落札してお客様に販売する方法)が増えてキャッシュフローが安定し、利益率が大幅にアップしました。
さらに、仲間との関係性をじっくり育んできたことで、スタッフの適性を軸とする事業の多角化にも成功しました。
POINT:
苦手なことを無理に頑張っても、他人に喜ばれる力にはならない
得意なこと、好きなことに注力する
2006年~2008年、中古車のオークション会場で査定士として従事。2007年~2008年、上記に加え、スポーツカー専門の中古車販売店に営業職として従事。
2008年~2009年、販売車輛を在庫として展示していない中古車販売店にて営業職として従事。2009年3月、中古車販売店「フロンティア・コバヤシ」を創業。
2011年1月、株式会社アースライト設立。2019年4月、「mimi保育園」開園。元フロンティア・コバヤシの女性スタッフが園長に就任。
2020年9月、キックボクシング&パーソナルジム「my place GYM GROW」をOPEN。2022年1月、パーソナルジム事業も軌道に乗りトレーナーにジム運営権を譲渡。
2023年4月、全国で初となる輸入車の車検専門店「輸入車車検専門店Conti」を開業。
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