最近は資産運用でAI (人工知能) が活用されるケースも多く、「外貨預金」も例外ではない。特に、円に対してどのくらいの上昇や下落が見込まれるかなど、AIの為替予測機能に対する注目度は高い。そこで、外貨預金でAIを活用するメリットや注意点を解説する。

外貨預金のAI予測とは ?

外貨預金をAIに任せるのはアリ ? ナシ ? メリットや注意点を解説
(画像=Limitless Visions / stock.adobe.com)

外貨預金におけるAI予測とは、為替の今後の推移を予想するツール・サービスのことを指す。例えばドル円の通貨ペアの場合、1ヵ月後には円高ドル安になっているのか、もしくは円安ドル高になっているのかを予想し、上昇幅や下落幅の予想数値も示されるのが一般的だ。

為替推移のAI予測サービスを提供している金融機関は複数あり、どのようにAIに将来の為替動向を予測させているのかについてはそれぞれに特色がある。ただ一般的に言えることは、機械学習によってAIが過去の大量データを自動で学習し、予測精度を高めているということだ。

具体的には、過去の為替動向の日次データやチャート画像などを学習し、各国の政策金利なども考慮しつつ、より予想の的中率が高まるよう日々進化している。

外貨預金をAIに任せるメリット

為替が今後どう推移するかを自分で分析するためには、さまざまな知識が求められる。どういう場面で円安もしくは円高になりやすいのかの判断や、移動平均線、ボリンジャーバンド、MACD (マックディ) などを駆使したチャート分析も必要だ。しかし、一朝一夕にはこれらの知識は体得できない。

一方、AI予測を使えば初心者でも外貨投資を始めやすい。自分で分析する必要がないため、為替分析の勉強やチャートのチェックになかなか時間を割くことができない人も安心だ。定期的にAI予測レポートを確認すれば、その内容をヒントに外貨投資のタイミングを見極めることができるだろう。

AI予測レポートとは ?

AI予測レポートでは、外貨投資に不慣れな人でも将来どのように為替が動くのか、記号などを使って分かりやすく説明されているのが一般的だ。例えば、大和ネクスト銀行が発行している「AI予測レポート」の場合、天気のマークを使って予測結果を紹介している。

「ある通貨が円に対して1ヶ月先には1.0%以上の上昇が予想される」場合には「晴れ」のマーク、「ある通貨が円に対して▲1.0%~1.0%の横ばいで推移すると予想される」場合には「曇り」のマーク、「ある通貨が円に対して▲1.0%以上の下落が予想される」場合には「雨」のマークが使用される。

例えば、米ドルが円に対して1.0%以上の上昇が予想される場合には、米ドルに「晴れ」のマークがつき、このタイミングでドルを保有すると資産が1.0%以上増えることが期待できる。

外貨預金をAIに任せる時の注意点

ただし、AI予測の的中率は100%ではないため、損失が発生する可能性があることも知っておきたい。しかし、この点に関しては自らの判断で外貨投資を行った場合でも同じことが言えるため、AI予測独特のデメリットというわけではない。

そこで、こうした損失リスクを減らす戦略が必要となってくる。それが「資産 (外貨) の分散」だ。1種類の外貨に集中して資産を持つと、その外貨の価値が大きく下がるとその影響をもろに受ける。しかし、保有する外貨を分散していれば、資産全体への影響は小さくなる。

こうした視点で外貨預金の強い味方となってくれるのが、大和ネクスト銀行が提供している「バスケット定期預金」だ。AIが為替予測をもとに最適な通貨の組み合わせと割合を予想してくれるコースが用意されている。

最適な通貨の組み合わせと割合を予測する「バスケット定期預金」

バスケット定期預金には、自分で通貨を選ぶ「Sコース」と、AIを活用して選ぶ「Aコース」がある。このうちAコースでは、為替変動リスクを通貨ごとに算出し、パフォーマンスが最大となるバスケット (通貨の組み合わせと割合) を提示してくれる。

Aコースで紹介される通貨の組み合わせは「円+米ドル+豪ドル」「円+米ドル」「円+豪ドル」となっており、具体的には「円40%+米ドル60%」「円20%+豪ドル80%」といった具合で推奨される。

Aコースを選択し、あとは預入金額を決めてしまえば、AI予測を活用した外貨預金をスタートできる。

AIを活用するのが当たり前の時代に

現代社会において、AIがさまざまなシーンで人々を驚かせている。AIが搭載された将棋ソフトはすでに人間の棋力をはるかに凌駕しているし、米OpenAIが開発・提供している「ChatGPT」のような言語生成AIは、あらゆる質問に回答をしてくれる。

こうしたAIを外貨預金の分野で最大限活用しているのが、バスケット定期預金のようなサービスだ。資産運用にAIを活用するのが当たり前の時代にすでになりつつある。

(提供:大和ネクスト銀行


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