この記事は2023年10月24日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2023年10月24日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

ここまで米ドル/円の151円は当然突破するだろうという相場観のもと、買いで攻める方向性で考えていた。ただ151円台まで買い上がれば介入の可能性があるため、指値の買いやオーバーナイトの米ドル/円ロングを持ち越さないよう意識していた。

しかしそんな中、昨日23日(月)日本時間未明(3時台)に150.11円まで上昇。しかしこの時間に取引できるのはサクソバンクのみのため150円の売りオーダーを出していたとしても、サクソバンク以外では成立しないため、150円が幻のレートとなってしまった。

昨日23日(月)も上をやるかと思ったが、150円寸前で止まり150.00円まではいかなかった。その後夜に米国債の利回りが下がったことを受け、米ドル/円も下がってしまったため、150円が遠のいてしまった印象だ。

となると、上がダメなら今度は下をやるかということになりダウンサイドを考えると、米国債がもう一段下がって149円を割ったら絶対にストップがあると見ている。その手前の149.50円のストップは先ほど引っかけたところだった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは最初、148.00~151.50円で考えていた。しかし流れが変わってしまったので、148.00~150.50円に改めたい。

本日24日(火)朝一番、米ドル/円が149.70円付近だったときに考えていたのは、149.40~149.50円にストップがあると思うので149.20~149.30円ゾーンを買ってみて149円が割れたら一旦投げということ。148円台に関しては、YCCの修正などがなければ、そこまで落ちないのではないかと思っている。

マーケットの見立てなどを見ていると、日銀は少なくとも物価の上方修正はしてくるかもしれないが、まだスタンスを変えてくる感じではないので、海外勢が思っているほどドルは売られないのではないだろうか。よって戦略的には、まだ今週は引き付けて買い場探しと考えている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。