自らキャリア形成に取り組み、受け入れ体制を整えることが必要

コロナや原材料価格といった影響は一過性のものかもしれない。しかしホンダやパナソニック、富士通のように社会の変化に伴う人員構成見直しは、今後もさらに増えることが予想される。「希望退職で他業種・他職種にキャリアチェンジする」「同じ企業に残る」、どちらを選択するにしても今と同じキャリアがいつまでも続くわけではない。

そういった覚悟を持って会社の内外で通用するスキルや知識を身につける必要があるだろう。社会人大学院などで学び直したり副業で本職以外の経験を積んだり、スキルを身につけたりするのも選択肢のひとつといえる。自発的に自分のキャリア形成に取り組み、希望退職の受け入れ体制を整えることも必要ではないだろうか。

續 恵美子
著:續 恵美子
ファイナンシャルプランナー(CFP®)。生命保険会社で15年働いた後、FPとしての独立を夢みて退職。その矢先に縁あり南フランスに住むことに。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。こうした経験をもとに、生きるうえで大切な夢とお金について伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などを行う。
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