この記事は2023年11月2日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年11月2日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は150円台前半へと反落している。
昨日1日(水)は米10月ISM製造業景況指数が予想を下回った上にパウエルFRB議長がFOMC後の会見で「不確実性とリスク、これまでの(引き締めの)進展を考慮し、FOMCは慎重に進んでいる」などと発言したことで、市場の追加利上げ期待が後退。
米長期金利の低下を背景にドル売り・円買いが優勢となっている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
パウエルFRB議長は「労働市場の引き締まりがもはや緩和していない兆候が新たに見られた場合、追加利上げが正当化され得る」とも述べて、データ重視の姿勢をあらためて示した。このため、市場の関心は明日3日(金)の米10月雇用統計に向かうことになりそうだ。
本日2日(木)の米ドル/円は、米利上げ期待の後退や円買い介入への警戒感で上値が重く推移しているが、海外時間にかけては米10月雇用統計待ちで下値は限られるだろう。150円台中心の値動きが見込まれる。
▽米ドル/円の4時間足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。