この記事は2023年11月1日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年11月1日(水)の午前9時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日10月31日(火)の米ドル/円は一時151.72円まで上昇。昨年の高値である151.95円に迫るレベルまで上昇した。
きっかけは日銀の金融政策決定会合。昨日31日(火)の金融政策決定会合で日銀はYCC(=長短金利操作)政策の一段の柔軟化措置を決めたものの、マーケットはより踏み込んだ措置を想定していたため、決定会合後、急速に円安となった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
昨日31日(火)の米ドル/円の一日の値幅は270pips程度。当局が気にしているボラティリティはかなり高まったといえ、例えば本日11月1日(水)に介入が入ったとしても正当化できるほど、荒れたともいえる。
これで介入に関しての当局の準備は完了。ただ昨年と違って円高へと流れを変えるのは難しい局面で、当局が介入に踏み切るかどうか。まず東京市場の米ドル/円の動向に注目したい。
▽米ドル/円 日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。