本記事は、渡部清二氏の著書『プロ投資家の先を読む思考法』(SBクリエイティブ)の中から一部を抜粋・編集しています。

ステーショナリー
(画像=ActionGP / stock.adobe.com)

指標ノートに記入すべきは11項目+コメント

私は指標ノートを、毎朝つけるようにしています。はじめのうちはちょっと億劫に感じられるかもしれません。

そこを何とかこらえて、習慣化するまでに持って行きたいところです。習慣化すれば歯磨きと同じです。

指標ノートは見開きで使い、下記にある11項目を記入していきます。

指標ノートに記入すべき11項目

①日経平均株価終値

単位は円で記入。すぐ右隣りの欄に前日比も記入。

②出来高

その日の出来高を億単位で記入。

③TOPIX(東証株価指数)終値

その日の指数を記入。右隣りに前日比も。

④マザーズ指数終値

その日の指数を記入。右隣りに前日比も。

⑤10年国債金利

%を記入。

⑥NYダウ平均株価終値

$(ドル)で記入。右隣りに前日比も。

⑦S&P500終値

pt.(ポイント)で記入。右隣りに前日比も。

⑧NASDAQ指数終値

pt.で記入。右隣りに前日比も。

⑨米国10年国債金利

%で記入。

⑩NY為替

円で、売買高の中間の数値を記入。(日経新聞の夕刊に出ている)

⑪WTI

原油先物価格。$/bbl(バレル)で記入。

このうち、特に注目すべきは「②出来高」と「⑤10年国債金利」です。出来高は市場の力強さや勢いを示すもので、10年国債金利は景気の先行指数という性質を持っているためです。

また、世界経済に影響を与えるITを含めた米国株式市場の動きを表す「⑧NASDAQ 指数終値」も重要な数字です。

実は大事な「コメント欄」

指標ノートのコメント欄には、その日いちばん気になった記事の見出しや、自分が感じたことを書いています。

たまに「羽生結弦選手、2度目の金メダル獲得」など、経済とは何の関係もなさそうなコメントを書いたりしているので、他の人に見せると驚かれることがあります。

でもマイルールが「その日いちばん気になったこと」を書くことなので、どんなジャンルであれ素直に感じたことを書くことを大事にしています。

すると先ほどの「風が吹けば桶屋が儲かる」式に、一見すると何の関連もなさそうな「あのこと」と「このこと」がつながり、因果関係が見えてくることがあるのです。

「あのことがこの分野に影響したということは、時間の経過とともにあの分野にも影響が及ぶかもしれないな」など、先の予測につながることもしばしばです。

株式投資をする上で大切なのは「気づき」です。

何に気づくのか、その気づきを自分はどう解釈するのか、その解釈の上にどんな未来が予想できるのかが重要なのです。その先に広がる大きな世界の初めの一歩が「気づき」です。

日々のコメント欄に書かれていることが、ある日「気づき」のきっかけになる可能性はおおいにあります。気づきの種をまいているつもりでコメントを書いてください。

書きたいことが多くて1行では収まらないようなら、小さな文字で2行に分けて書くようにします。多少読みづらくはなりますが、自分が書いた字なら判別できるでしょう。

プロ投資家の先を読む思考法
渡部清二
複眼経済塾 代表取締役塾長1967年生まれ。1990年筑波大学第三学群基礎工学類変換工学卒業後、野村證券入社。個人投資家向け資産コンサルティングに10年、機関投資家向け日本株セールスに12年携わる。野村證券在籍時より、『会社四季報』を1ページ目から最後のページまで読む「四季報読破」を開始。25年以上継続しており、2023年秋号の会社四季報をもって、計104冊を完全読破。2013年野村證券退社。2014年四季リサーチ株式会社設立、代表取締役就任。2016年複眼経済観測所設立、2018年、複眼経済塾に社名変更。2017年3月には、一般社団法人ヒューマノミクス実行委員会代表理事に就任。テレビ・ラジオなどの投資番組に出演多数。「会社四季報オンライン」でコラム「四季報読破邁進中」を連載。『インベスターZ』の作者、三田紀房氏の公式サイトでは「世界一『四季報』を愛する男」と紹介された。近著に『会社四季報の達人が全力で選んだ10倍・100倍になる!超優良株ベスト30』(小社刊)、『四季報を100冊読んでわかった投資の極意』(ビジネス社)などがある。〈所属団体・資格〉公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定AFP国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト神社検定2級、日本酒検定準1級、大型自動車免許

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