火花を散らしたライバルたち
ライバルは、スズキTS125R(最大出力22ps)、ヤマハDT125R(最大出力22ps)です。エンデューロレースなどで熱いバトルが繰り広げられました。ちなみにホンダはすでに4ストロークに力を入れており、ライバルと呼べる関係ではありませんでした。
KDX125SRでロシア領サハリンを走る
実はワタクシ、かつてKDX125SRを所有しており、3度もサハリン(ロシア領)に連れ出しました。国内のチンケな林道では、KDX125SRの実力は発揮できません。当時のサハリンは、州都のユジノサハリンスク付近以外はダート天国。幅広いフラットダートが続き、日本の林道よりも快適に走ることができました。なお、稚内とコルサコフを結ぶサハリン航路は、1995年に開設し、2019年に休止されています。
排気量124ccながら、最高出力は22psを発揮。4ストロークモデルであるKLX250(2008年以降のモデル)の24psと比べても、ハイパワーであることが分かります。スロットルを回すと一気に加速し、時速130㎞に達します。フレームや足回りがしっかりしているので車体がブレることはなく、安定した走行が可能です。
バッテリーレスのため、乾燥重量は117㎏と軽量。大相撲の力士、翠富士関と同じくらいです。サハリンでは寝台車に連結された貨車にバイクを積んで移動することがありましたが、終着駅のノグリキにはホームがなく、まわりの方に手伝ってもらいながら高い場所から降ろす必要があったので、軽量で助かりました。
今のうちに乗ってほしい!
最大トルクが1.9kg-m/8000rpmで、マディに弱いですが、軽量なおかげで足を使って抜け出すことも容易です。タマ数は少ないですが、KDXシリーズは中古価格が30~40万円台とお安くないですが、ふざけた価格まで吊り上がっているNSR250Rに比べれば手に入れやすいと言えます。一度は2ストロークに乗ってみたいという方におすすめです。